2025年2月13日
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)サイバーセキュリティネクサスは、NICTER観測レポート2024を公開しました。NICTERプロジェクトの大規模サイバー攻撃観測網で2024年に観測されたサイバー攻撃関連通信は、2023年と比べて11%増加しました。また、調査目的とみられるスキャンパケットの割合は60.2%(2023年は63.8%)と、依然として全体の6割以上を占めており、インターネット上のIoT機器や脆弱性を狙った調査が活発に行われていることが分かります。日本国内では、1日当たり約730〜11,500ホストがIoTボットに感染していることが確認され、平均すると1日当たり約2,600台が感染している状況です。個別の観測事象として、2023年に引き続き、DVR製品へのIoTボット感染が活発に発生し、IoT向けLTEルータの感染も顕著でした。一方で、DRDoS攻撃の観測件数は減少傾向を示しました。さらに、日本のIPアドレスを標的とした攻撃は累計17万件に達しました。
続きを読む