【研究開発プロジェクト①】
名称:Beyond 5G(6G)ネットワークの通信制御・データ通信処理ソフトウェア技術に関する研究開発プロジェクト
提案者:日本電気株式会社
概要:持続的に成長する社会を支える情報通信インフラとしてのBeyond 5G(6G)世代ネットワークに必須となる、ネットワークシステム全体としての柔軟性・拡張性、高信頼性・高い回復力、効率性を達成するため、オープンかつデファクト技術をベースとした、コアネットワークのアーキテクチャ、通信制御ソフトウェア及びデータ通信処理ソフトウェアの研究開発を進める。本研究では、社会インフラとテレコムサービス要件に関わる高信頼性・継続進化の実現と、省エネルギー・超高性能に関わる技術開発を追求し、通信制御・データ通信処理ソフトウェア製品の競争力を高め、国際市場でのシェアを確保する。
交付決定額:18億6,345万円(令和5年度〜令和6年度(ステージゲート評価実施年度))
研究開発期間:令和5年度〜令和9年度
【研究開発プロジェクト②】
名称:Beyond 5G(6G)における無線基地局の高機能・高性能・高信頼性・低消費電力化技術に関する研究開発プロジェクト
提案者:日本電気株式会社
概要:専用ハードウェアで実現している既存基地局に対してTCO※、性能面で劣る仮想化基地局について、仮想化のメリットを活かした柔軟で高い信頼性及び高性能を実現する技術を開発する。また、Beyond 5G(6G)無線基地局向け無線装置の共通プラットフォーム、Sub6帯高効率パワーアンプの要素技術開発を行い、これらを組み合わせることで高速大容量・高機能・高性能を低消費電力で実現するSub6帯の無線製品ポートフォリオ拡充を効率的に実現し、競合企業に先んじて市場に継続的に投入する。
※TCO:Total Cost of Ownership 導入コスト、ランニングコストなど、経営上計上が必要なコストの総額
交付決定額:17億2,926万円(令和5年度〜令和6年度(ステージゲート評価実施年度))
研究開発期間:令和5年度〜令和9年度
【研究開発プロジェクト③】
名称:次世代通信に向けたエッジクラウドの高度化技術に関する研究開発プロジェクト
提案者:楽天モバイル株式会社
概要:テレコムのエッジクラウドは、全国への通信エリア展開に伴い数千規模となっており、セントラルデータセンターでの膨大なデータの集中管理が課題となっている。また、エッジデータセンターは物理的なスペースが限られており、アプリケーション向けのリソースを潤沢に用意できず、セントラルデータセンターとの連携がより重要性を増してきている。上記課題の解決に向け、本プロジェクトでは、エッジクラウド向けプラットフォームの要素技術開発及びテレコム事業規模での実証に取り組む。また、Beyond 5G(6G)を見据えた将来のMEC※ユースケースに備えたプラットフォームの低遅延・性能強化により、本技術の有効性を確かにし、当該プラットフォームの販売力の強化を目指す。
※MEC:Mobile Edge Computing 移動通信網のエッジである基地局などにサーバーを分散配置することにより上流でのネットワーク負荷を抑え、低遅延・高速化を実現する技術
交付決定額:39億7,177万円(令和5年度〜令和6年度(ステージゲート評価実施年度))
研究開発期間:令和5年度〜令和9年度
【研究開発プロジェクト④】
名称:マルチドメインルーティング・認証管理基盤技術に関する研究開発プロジェクト
提案者:BBSakura Networks株式会社
概要:デジタルツイン社会の到来に備え、陸・海・空・宇宙のあらゆる場所から、平時・災害時を問わず、安定して利用することができる新たな通信環境を早期に実現することを目指し、多様なネットワークや関連リソースを統合・管理する、次に掲げる新たなSDN※関連技術の開発と関連事業活動を推進する。①ソフトウェアで実装された通信基盤(集約装置等)を用いて、物理的な設置場所に依存しない柔軟なネットワークリソースのスケールアウトを可能とする技術の開発、②固定通信網(Wi-Fiを含む)と移動通信網、NTN網をシームレスに統合・管理する技術の開発
※SDN:Software Defined Networking ネットワーク機器の仮想化などにより、ネットワークをソフトウェアで一元管理・制御する技術
交付決定額:3億1,382万円(令和5年度〜令和6年度(ステージゲート評価実施年度))
研究開発期間:令和5年度〜令和9年度