訃報:宮原 秀夫 元情報通信研究機構理事長

2024年11月12日

国立研究開発法人情報通信研究機構

宮原 秀夫 元情報通信研究機構理事長

情報通信研究機構の二代目理事長を務められた宮原秀夫(みやはらひでお)様が、2024年(令和6年)7月12日に逝去されました。享年81歳でした。
宮原元理事長は、1967年(昭和42年)3月に大阪大学工学部を卒業し、1973年(昭和48年)1月に工学博士(大阪大学)の学位を取得された後、1987年(昭和62年)1月に大阪大学大型計算機センター教授となり、1989年(平成元年)10月に大阪大学基礎工学部教授、1995年(平成7年)4月に大阪大学大型計算機センター長、1998年(平成10年)4月に大阪大学大学院基礎工学研究科長、2003年(平成15年)8月から2007年(平成19年)8月まで大阪大学15代総長を歴任されました。
その後、2007年(平成19年)9月からは独立行政法人情報通信研究機構の2代目の理事長に就任され、2013年(平成25年)3月まで当機構の発展にご尽力をいただきました。
理事長在任中、第2期中長期計画の締めくくりと第3期中長期計画のスタート、事業仕分けなど大きな節目がありました。第2期中長期計画では、新世代ネットワーク技術、ユニバーサルコミュニケーション技術、安心・安全のための情報通信技術の 3つを重点領域とし、基礎的な研究開発から先導的な研究開発までを一貫して推進され、第3期中長期計画においては、少子高齢化、医療や教育、地球温暖化等、日常生活から地球規模に至るまでの様々な課題の解決に貢献すべく、ネットワーク基盤技術、ユニバーサルコミュニケーション基盤技術、未来 ICT基盤技術、電磁波センシング基盤技術の研究開発を推進されました。
また、東日本大震災の教訓を踏まえ、災害時に対応できる情報通信技術の研究開発拠点として、東北大学内に耐災害 ICT研究センターを、大阪大学内には脳科学と情報通信の融合研究の開発拠点として脳情報通信融合研究センター(CiNet)の立ち上げを進め、分野横断的かつ産学官の連携プロジェクトの取組を推進されました。
さらに、当機構の様々な活動のグローバル化を推進するため、ASEAN地域や欧米の研究機関等との国際共同研究の推進や交流など、当機構の発展に多大なご尽力をいただきました。
ここに元理事長のこれまでのご功績に対して、深く敬意と感謝の意を表すとともに、謹んで哀悼の意を表します。