雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」衛星(はくりゅう)に関する記者説明会を開催します

2024年10月4日

国立研究開発法人情報通信研究機構

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、欧州宇宙機関(ESA)と共同で開発した雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」衛星(和名:はくりゅう)に関する記者説明会を2024年10月4日午後2時から、共同で開催します。
(当日インターネット中継があります。)

解説

雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」衛星(はくりゅう)は、ESAと日本が共同で開発、2024年5月29日7時20分(日本標準時)に打ち上げられ、順調に観測を続けています。“はくりゅう”の観測の特徴は、「レーダ」「ライダ」「イメージャ」および「放射収支計」という観測方式の異なる4種類のセンサによって、ひとつの対象地点を同時刻に観測する「シナジー観測」です。

「レーダ」はJAXAとNICTが開発したセンサで、正式名:雲プロファイリングレーダ(Cloud Profiling Radar; CPR)です。CPR については、2024年6月27日に「日本の東海上にある梅雨前線上の雲域の内部を捉え、宇宙から雲の上下の動きを測定することに世界で初めて成功した」という初画像のお知らせを行っています。
「ライダ」「イメージャ」および「放射収支計」の3つのセンサは、ESAが開発および運用を担当し、ESAは広帯域放射収支計(BBR)の初画像を7月5日、多波長イメージャ(MSI)の初画像を7月24日、そして大気ライダ(ATLID)の初画像を8月21日にそれぞれ公開しました。

JAXA、NICT、九州大学、国立環境研究所、東海大学、東京大学は、協力してデータ処理手法を開発し、「シナジー観測」によって得られた雲画像をJAXAのサイトで本日、初公開します。
2024年10月4日14時からJAXAとNICTは共同で記者説明会を開催します。
(当日インターネット中継へのリンク

情報はNICT EarthCARE特設ページでもお知らせします。

本件に関する問い合わせ

電磁波研究所電磁波伝搬研究センター
リモートセンシング研究室