「脳情報通信に関する国際共同研究開発(第6回)」を開始

2023年9月1日

国立研究開発法人情報通信研究機構

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICTエヌアイシーティー、理事長: 徳田 英幸)は、米国国立科学財団(NSF: National Science Foundation)との包括的協力覚書(MOU)に基づき、日米共同の提案を募集した「脳情報通信に関する国際共同研究開発(第6回)」について、下記のとおり受託者を決定し、研究開発を開始しました。

1. 研究開発課題に対する提案課題と受託者

・国際共同研究プログラムに基づく日米連携による脳情報通信研究(第6回)(課題番号230)(1件を採択)
(Collaborative Research in Computational Neuroscience(CRCNS)- Innovative Approaches to Science and Engineering Research on Brain Function -)
■提案課題: 脳回形成におけるアストロサイト産生の役割: in vivoとin silicoの統合的研究
受託者: 国立大学法人金沢大学(代表研究者)
米国側共同研究者: ノートルダム大学
概要: 大脳は、脳神経系における情報処理の基盤となる重要な脳部位である。大脳は他の動物に比べてヒトで特に発達しており、表面に皺構造を持つことが特徴である。この皺構造により高度な情報処理が可能となったと考えられていることから、皺構造の機能的意義や発達原理の解明は重要な研究課題である。本研究では米国ノートルダム大学Holland博士の数理解析技術と受託者のフェレット大脳解析技術という二つの独自技術を融合させることにより、皺構造の機能的意義や発達原理の解明を目指す。皺構造の異常は精神科疾患や発達異常との関連が指摘されており、これらの疾患病態解明にも繋がることから本研究課題の社会的波及効果も大きい。

2. 公募の概要

本課題については、2022年9月7日(水)から同年11月24日(木)まで公募を行いました。
公募の詳細は、以下のWebサイトをご参照ください。

本件に関する問い合わせ先

イノベーション推進部門 委託研究推進室

公募担当
Tel: 042-327-6011