国立研究開発法人協議会の会長・副会長の改選について

2022年9月16日


国立研究開発法人協議会

国立研究開発法人協議会(以下、国研協)は、2022年 7 月 29 日に開催した総会において、会長・副会長の任期満了に伴う改選を行い、新会長に久間和生 農業・食品産業技術総合研究機構理事長を選任しました。
久間新会長は、総括副会長に橋本和仁 科学技術振興機構理事長、副会長に大和裕幸 海洋研究開発機構理事長、徳田英幸 情報通信研究機構理事長を指名しました。なお、大和副会長は連携協力分科会長、徳田副会長は運営課題分科会長をそれぞれ兼任します。

国研協は、2016年に国内すべての国立研究開発法人 31 機関が結集し発足しました。その後の統合等により、2022年 9 月 16 日現在 27 機関が所属しています。国立研究開発法人間で研究開発や人材の交流・育成、法人運営面で密接に連携協力することにより、それぞれの研究開発能力・研究推進能力の一層の向上を図り、わが国における科学技術水準の向上とイノベーションの創出へのさらなる貢献を果たすための活動を行っています。
新会長からのメッセージを参考資料 1 に添付いたします。今回選任された久間新会長の下、より緊密な連携を図り、国研協の活動を推進して参ります。

新会長・新副会長・新分科会長一覧

会長久間 和生(農業・食品産業技術総合研究機構 理事長)
総括副会長橋本 和仁(科学技術振興機構 理事長)
副会長大和 裕幸(海洋研究開発機構 理事長)
徳田 英幸(情報通信研究機構 理事長)
連携協力分科会長(副会長兼任)大和 裕幸(海洋研究開発機構 理事長)
運営課題分科会長(副会長兼任)徳田 英幸(情報通信研究機構 理事長)

国立研究開発法人協議会 参加法人一覧(2022年 9 月 16日現在)

日本医療研究開発機構、情報通信研究機構、物質・材料研究機構、防災科学技術研究所、量子科学技術研究開発機構、科学技術振興機構、理化学研究所、宇宙航空研究開発機構、海洋研究開発機構、日本原子力研究開発機構、医薬基盤・健康・栄養研究所、国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター、農業・食品産業技術総合研究機構、国際農林水産業研究センター、森林研究・整備機構、水産研究・教育機構、産業技術総合研究所、新エネルギー・産業技術総合開発機構、土木研究所、建築研究所、海上・港湾・航空技術研究所、国立環境研究所

参考資料 1

新会長からのメッセージ

2022年7月29日に開催された第14回国立研究開発法人協議会(国研協)総会において、第4代国研協会長に就任しました国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)理事長の久間和生です。どうぞよろしくお願いいたします。

私は、三菱電機の副社長を退任した後、2013年から5年間、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議において、新たな国家プロジェクトであるSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)、ImPACT(革新的研究開発推進プログラム)の創設と推進、および第5期科学技術基本計画策定において「Society 5.0」※の概念の創出に携わりました。2018年からは、農研機構理事長として、農業・食品産業における科学技術イノベーションの創出に向けた研究開発を推進しています。

さて、ここ数年で、地球温暖化による異常気象、新型コロナウイルスのパンデミック、ロシアのウクライナ侵攻などの地政学リスク、また、これらに伴うエネルギーや食料をはじめとする経済安全保障などの社会課題が次々と発生しています。

このような状況にあって、国立研究開発法人が担うべき重要な役割は、科学技術・イノベーション基本計画が掲げる社会Society 5.0を研究開発によって具体化することと考えます。国立研究開発法人は、これまでに培った知見や技術を社会に実装するとともに、新たなイノベーションの創出によって、直面するこれらの課題の解決に貢献し、世界の変革をリードしていくことが求められています。また、そのためには、我が国の基盤技術をこれまで以上に強化することも重要です。

国研協は、研究開発成果の最大化を目指して、国立研究開発法人が一堂に会し、諸課題を議論する場として2016年に発足しました。国研協には、我が国の、情報通信、量⼦技術、マテリアル、宇宙、海洋、環境、エネルギー、健康・医療、バイオテクノロジー、⾷料・農林⽔産業、建築、土木など様々な分野の27法人が参加しています。

いまこそ、国立研究開発法人が、Society5.0の具体化に向けた科学技術イノベーションの創出を目指して、組織や分野の枠を超えた連携、産業界・大学等との連携、出口に向かって基礎から実用化まで繋ぐ連携のハブとなり、我が国全体の研究開発成果の最大化を牽引するフラッグシップとしての役割を果たすときと思います。

今後、総括副会長、副会長とともに、国立研究開発法人のあるべき姿を再検証し、経済発展と社会課題解決の両立に向けて国研協の活動を推進していきたいと思いますので、関係各位のより一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。

※Society5.0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより新たな価値を創造し、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会。

2022年9月
国立研究開発法人協議会 会長
(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 理事長)
久間 和生

本件に関する問い合わせ先

国立研究開発法人協議会総会事務局
農業・食品産業技術総合研究機構

東京連絡室 中畝 良二 安田 伸子
Tel: 03-6550-9045