2022年度情報通信技術賞(総務大臣表彰)の受賞

2022年6月14日


国立研究開発法人情報通信研究機構

2022年6月14日(火)の一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)主催の2022年度情報通信技術賞の表彰式典において、サイバーセキュリティ研究所 中尾康二主管研究員が総務大臣賞を受賞いたしました。
TTC表彰は、情報通信ネットワークに係る標準の作成とその普及を図ることを目的に沿う事業の遂行に多大な貢献をされた方々に対し、その功績をたたえるため、毎年行なわれています。

受賞概要

「サイバーセキュリティに関する国際標準化への貢献」

サイバーセキュリティ研究所 中尾康二主管研究員(元 KDDI株式会社)

 日本におけるISMS認証制度の構築に深く貢献し、ISMSに関連する複数の国際規格化をITU-T及びISO/IEC JTC1/SC27において実施した。特にITU-T X.1051|ISO/IEC 27011については、総務省及び日本の電気通信事業者と連携して日本が主導する国際規格化を実現し、世界中の電気通信事業者への普及に大きく貢献した。また、近年注目されているIoT、自動車などの分野における国際規格については、ITU-T等において、IoTセキュリティガイドライン(ISO/IEC 27400)、つながる車の脅威集(X.1371)、車のソフト/ファームのセキュアアップデート(X.1373)、VMSアーキテクチャ(H.551)等の数多くのセキュリティにかかわる勧告やガイドラインの策定に携わるなど、ICTを活用した社会・産業基盤の構築、発展に多大な貢献を行った。これまで長期にわたり、幅広い分野でのサイバーセキュリティの標準化に関し、TTCのセキュリティ専門委員会での議論を主体的にリードするとともに、ITUやISO/IECでの国際標準の策定を強力に推進し、日本のサイバーセキュリティ技術により世界を主導した。
(受賞概要については、一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)のホームページより)