サイバーセキュリティ研究所 中尾康二主管研究員(元 KDDI株式会社)
日本におけるISMS認証制度の構築に深く貢献し、ISMSに関連する複数の国際規格化をITU-T及びISO/IEC JTC1/SC27において実施した。特にITU-T X.1051|ISO/IEC 27011については、総務省及び日本の電気通信事業者と連携して日本が主導する国際規格化を実現し、世界中の電気通信事業者への普及に大きく貢献した。また、近年注目されているIoT、自動車などの分野における国際規格については、ITU-T等において、IoTセキュリティガイドライン(ISO/IEC 27400)、つながる車の脅威集(X.1371)、車のソフト/ファームのセキュアアップデート(X.1373)、VMSアーキテクチャ(H.551)等の数多くのセキュリティにかかわる勧告やガイドラインの策定に携わるなど、ICTを活用した社会・産業基盤の構築、発展に多大な貢献を行った。これまで長期にわたり、幅広い分野でのサイバーセキュリティの標準化に関し、TTCのセキュリティ専門委員会での議論を主体的にリードするとともに、ITUやISO/IECでの国際標準の策定を強力に推進し、日本のサイバーセキュリティ技術により世界を主導した。
(受賞概要については、一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)のホームページより)