- 分散ストレージシステムにおいて認証・伝送・保存のすべてに情報理論的安全性の担保を実証
- パスワード認証を用いた情報理論的に安全な認証方式を実現
- 将来どんなに計算機が発達しても情報漏えいの危険のない安全な分散ストレージを開発
NICTが運用している量子鍵配送(QKD)ネットワーク(名称: Tokyo QKD Network)を利用し、情報理論的に安全なデータ保存を可能とする分散ストレージプロトコルを実装しました。さらに、我々独自のプロトコルであり、一つのパスワードだけで情報理論的に安全なユーザ認証を可能とするパスワード分散プロトコルも併せて実装しました。
なお、この成果は、英国科学誌「Scientific Reports」(Nature Publishing Group) (電子版: 英国時間7月1日(金)午前10:00)に掲載される予定です。
本研究開発の一部は、総合科学技術・イノベーション会議により、制度設計された革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の支援を受けています。
U R L: http://www.nature.com/articles/srep28988
掲載論文名:Unbreakable distributed storage with quantum key distribution network and password-authenticated secret sharing
著 者 名: Mikio Fujiwara, Atsushi Waseda, Ryo Nojima, Shiho Moriai, Wakaha Ogata, and Masahide Sasaki
詳細説明資料、背景、今回の成果、今後の展望、 補足資料(用語 解説)などの詳細は
URL:https://www.nict.go.jp/press/2016/07/01-3.html
を参照ください。
報道発表
掲載日 | 掲載紙 | 紙面 | 掲載内容 |
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2016年7月15日 | 科学新聞 | 2 |
将来も情報漏えいの危険無し 分散ストーレジシステム実証 パスワード分散で安全認証 |
2016年7月13日 | 朝日新聞 | 7 |
暗号「破られる心配ない」新技術 情報通信研究機構開発 データ・「鍵」分割保存 |
2016年7月13日 | 朝日新聞 大阪 | 7 |
暗号「破られる心配ない」新技術 データ・「鍵」を分割保存 情報通信研究機構開発 |
2016年7月8日 | 日刊工業新聞 | 23 |
情報漏えい危険なし 分散ストレージ実証 |
2016年7月8日 | 電波タイムズ | 1 |
将来も解読されない分散ストレージシステム 世界初、NICTと東工大が実証実験に成功 |
2016年7月7日 | 化学工業日報 | 8 |
分散ストレージシステム 情報理論的安全を実証 |
サイト名 | タイトル/ URL |
---|---|
共同通信PRワイヤー |
将来にわたり情報漏えいの危険のない分散ストレージシステムの実証に成功 ~パスワード分散で安全な認証~ |
東京工業大学 | 大学ジャーナルオンライン |
世界初、将来も情報漏えいの危険のない分散ストレージシステムの実証に成功 |
日本経済新聞 |
NICT、将来も解読されない分散ストレージシステム |
日経テクノロジーオンライン nikkei BPnet |
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/07/05/17708/?rt=nocnt |
朝日新聞 DIGITAL |
暗号破られないデータ保存技術 情報通信研究機構が開発 |
EE Times Japan |
パスワードを分散、安全な認証方式を実現:情報漏えいの危険がない、分散ストレージを開発 |
D1Net |
将来也不会被破译的分布式存储系统企业网 |
PC Watchダイジェストニュース | |
家電会議 - プレスリリース |