量子暗号*1を用いた電子カルテのコンピュータシステムを開発。
カルテを暗号化し既存のインターネットで別の医療機関に送り、患者のスマホに入れた鍵を使って、カルテの内容が見られるようにする。量子暗号を使うため、のぞき見や個人情報の流出を防げる。安全性を担保しながら、匿名患者のカルテを数多く集めビッグデータとして解析し、治療法の効果判定にも活用できる。2016年に導入予定のマイナンバー制度でも、量子暗号を使えば、個人情報の流出の危険を防げる。
今後、電子カルテやマイナンバー制度における不正アクセス防止策への応用やその他の応用方法についても広く共同開発の機会を募ってゆく予定。
*1 量子暗号:従来の暗号は膨大な時間さえかければいずれは解読できるが、量子暗号はどんなにコンピュータの計算能力が高まっても解読できない。理論的に解読が不可能な、究極の暗号技術。
掲載日 | 掲載紙 | 紙面 | 掲載内容 |
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5月27日 | 日本経済新聞 | 15 |
『量子暗号で個人情報守る』
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