独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長: 坂内 正夫)は、ソウル国立大学と共同で、量子暗号などで使われる微弱な光信号を、遠く離れた地点に大きな信号として増幅して再生する新しい方法を考案し、その実証に成功しました。これは、受信側にあらかじめ大きな振幅を持つ「量子重ね合わせ状態」という特殊な光を用意しておき、そこへ送りたい光信号の情報を転写するもので、雑音の混入が避けられない従来の光増幅器とは異なり、無雑音の信号増幅が可能です。量子暗号を長距離化できるほか、量子コンピュータの回路の構築にも使える新プロトコルです。本成果は、英国科学誌「Nature Photonics」2013年6月号(電子版: 英国時間5月12日(日)18:00)に掲載されます。なお、本研究の一部は、内閣府最先端研究開発支援プログラム(FIRSTプログラム)「量子情報処理プロジェクト」及び韓国研究財団の支援を受けて行ったものです。
詳細説明資料
背景、今回の成果、今後の展望、 補足資料(用語 解説)、雑誌論文などの詳細は
URL:https://www.nict.go.jp/press/2013/05/13-1.html
を参照ください。
報道発表
掲載日 | 掲載紙 | 紙面 | 掲載内容 |
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5月13日 | 日刊工業新聞 | 19 |
光信号 遠隔地で増幅 量子暗号通信 距離3倍以上に 情通機構など |
5月15日 | 日経産業新聞 | 7 |
量子通信で雑音ゼロに 情通研究機構が信号増幅技術 |
5月15日 | 電波タイムズ | 1 |
新しい中継増幅技術の実証に成功 |
サイト名 | タイトル/ URL |
---|---|
日刊工業新聞 |
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0220130513eaad.html |
日経プレスリリース |
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=336502 |
マイナビニュース |
http://news.mynavi.jp/news/2013/05/14/143/index.html |
Laser Focus World Japan |
http://www.lfw-japan.jp/news2013/news_20130514_03.html |
夕刊アメーバニュース |
http://yukan-news.ameba.jp/20130521-331/ |
エキサイト |
http://www.excite.co.jp/News/it_biz/20130521/Cobs_ie_201305_nict-10.html |
Livedoor ニュース |
http://news.livedoor.com/article/detail/7693293/ |