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単一光子状態から最大の情報量を引き出す量子回路の開発に成功 !

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2001年12月1日

 単一光子による多値偏波変調信号は、量子信号検出理論の原理実証を行う上でもっとも簡単な信号系です。一方、信号の識別に必ず有限の誤りを伴い、それゆえに、これを逆に利用して量子暗号のプロトコルを構成することもできます。このような信号系に対して、これまで存在が予言されているにも関わらず、まだ実験的に実証されていなかった一群の量子最適検出戦略の実証に成功しました。量子最適検出戦略は最大3値の出力を出し、変調信号数が何値であってもこれで最大の情報量が取りだせます。 この信号検出器は簡単な偏光Mach-Zehnder干渉系から構成することが可能で、予言されている量子最適検出限界の約96%まで迫る検出性能を実証しました。