国立研究開発法人情報通信研究機構
2016年6月30日
NICTは、平成28年度「チャレンジド向け通信・放送役務提供・開発推進助成金(注)」の助成対象事業を決定しましたので、下記のとおり、その概要をお知らせします。
(注) 身体上の障害のため通信・放送役務を利用するのに支障のある者が、当該通信・放送役務を円滑に利用できるようにすることを目的として、身体障害者(以下「チャレンジド」)の利便の増進に著しく寄与する通信・放送役務を提供し、又は開発する業務を行う民間企業等に対して、その業務に必要な資金の一部を助成するもので、平成13年度から実施しています。
別紙1
事業の名称 | 事業者名 | 所在地 | |
---|---|---|---|
1 | 「聴覚障がい者向けX線検査におけるクラウド型支援システム」の開発とサービス提供 | 株式会社アイエスゲート | 東京都 |
2 | モバイル型情報保障サービス(e-ミミ) | 株式会社アイセック・ジャパン | 沖縄県 |
3 | 複数情報伝達モードを備えたユニバーサルな電話リレーサービスの提供 | 株式会社SOBAプロジェクト | 京都府 |
4 | 字幕表示タブレット貸出サービス運用の遠隔化を通じた地方劇場施設のバリアフリー格差是正 | 株式会社ビューティフルワンズ | 東京都 |
(事業者名は五十音順)
別紙2
1
助成対象事業名 | 「聴覚障がい者向けX線検査におけるクラウド型支援システム」の開発とサービス提供 |
助成対象事業者 | 株式会社アイエスゲート |
【事業概要】
聴覚障がい者がX線検査を受ける際の説明や検査指示を情報端末に表示するシステムの開発と検査操作室の診療放射線技師が情報端末を利用して検査指示を出すシステムの開発を行う。本システムはクラウドシステムでサービスを提供し普及推進を図る。
2
助成対象事業名 | モバイル型情報保障サービス(e-ミミ) |
助成対象事業者 | 株式会社アイセック・ジャパン |
【事業概要】
聴覚障がい者の学びを支援すべく、高等学校・大学および講習会・セミナーへの遠隔地からのパソコン文字通訳による文字情報配信提供。
① 遠隔情報保障センターに電話を掛ける。
② 受信した音声をパソコン要約筆記者が、文字として入力。
③ 入力スピードがかなり速い要約筆記者でも、話者の話の全文入力は不可能なので、通常は2名で、分割して入力を実施。
④ 入力者は、ソフトを使って、入力された文字情報を順序良く組み立てる。
⑤ 完成された文字情報は、ソフトを使ってURLに配信。
3
助成対象事業名 | 複数情報伝達モードを備えたユニバーサルな電話リレーサービスの提供 |
助成対象事業者 | 株式会社SOBAプロジェクト |
【事業概要】
ろう者のニーズにそった複数情報伝達モードを備えたユニバーサルな“電話リレーサービス”を提供する。今年度は、ろう者に加え難聴者向け文字字幕システムの追加を行い、画像による三者通話機能に加え、手話通訳士や文字字幕入力者を介して手話及び文字字幕の表示でセミナーなどが開催できる機能を提供する。具体的な利用先として、大学及び特別支援学校授業支援、ろう者・難聴者が就労するためのパソコンスクールでの利用や手話教育のセミナーを実際の事業者と提携して行う。
4
助成対象事業名 | 字幕表示タブレット貸出サービス運用の遠隔化を通じた地方劇場施設のバリアフリー格差是正 |
助成対象事業者 | 株式会社ビューティフルワンズ |
本件に関する問い合わせ先
オープンイノベーション推進本部
デプロイメント推進部門
情報バリアフリー推進室
デプロイメント推進部門
情報バリアフリー推進室
野尻 誠、磯部 直也
Tel: 042-327-6022
Fax: 042-327-5706
E-mail:
広報
広報部 報道室
廣田 幸子
Tel:042-327-6923
Fax:042-327-7587
E-mail: