ヒトは、自分と他者のお金や資源の配分の差を気にして意思決定していることが様々な研究で報告されている。今回の実験では、相手から提案されるお金の分け方(例: 提案者269円、被験者に232円)を受け入れるか拒否するかを判断する“最終提案ゲーム”と呼ばれるコンピュータ上のゲームを課題に用いた。経済的不平等の値として、提案された相手の取り分から被験者の取り分を引いた額が0より大きい場合にはその額を、小さければ0を用いた。経済的不平等と関係する概念としてsocial value orientationがある。