NICTが開発した衛星通信機器を調査船に搭載し、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS: Wideband InterNetworking engineering test and Demonstration Satellite)を用いて、調査海域である長崎県五島列島沖合の調査船と、NICT鹿島宇宙技術センターとの間で伝送速度10Mbpsの衛星通信回線を構築します。この衛星経由での高速回線を用いることで、水中ロボット映像のライブ配信が可能になるとともに、調査船に乗っている研究者が視聴者のコメントを閲覧・回答する等の双方向コミュニケーションも可能となります。
なお、今回使用する衛星通信機器は、総務省委託研究「海洋資源調査のための次世代衛星通信技術に関する研究開発」において開発したもので、今回の高速衛星通信回線の構築は、当該研究開発の実証実験の一環として実施します。
※ WINDSはNICT及びJAXAが開発し、2008年2月23日に打ち上げられたKa帯による高速衛星通信システムの構築に関する技術実証を目的とした衛星。
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