さらに、2組の送受信機を用いて、互いに直交する
偏波を用いた偏波多重伝送実験を行い、毎秒40ギガビットのデータ伝送が可能であることも確認しました。
これらの実験を通じて、無線機としての十分な特性と本技術の有用性を確認しました。
(2) データダウンロードサービスを模擬した実証実験
今回開発した送信機を情報端末に組み込み、同じく開発した受信機をスマートフォンサイズの端末に実装し、スマートフォンをタッチすることでデータがダウンロードするサービスを模擬した検証実験を行いました(図6、図7、図8)。
実験では、コンテンツサーバである送信側PC内に保管した映像ファイルを用いて、その転送速度について評価しました。その結果、毎秒2ギガバイト(DVD1枚分のデータを約3秒で伝送する速度に相当)の高速データダウンロードが実証できました。現在、高速ダウンロードサービス実現に向けては、ミリ波により検討が進んでいますが、更なる高速化に向けて、テラヘルツ無線が有効であることを確認しました。