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平成28年度新規委託研究(4課題)の受託者を決定

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2016年4月15日

国立研究開発法人情報通信研究機構

NICTは、平成28年度から新たに研究開発を開始する委託研究開発4課題について、下記のとおり受託者を決定しました。

 記

1. 研究開発課題と受託者 (○印:代表研究者)

(1) 高い環境耐性を有するキャリアコンバータ技術の研究開発
提案課題: 5G時代に対応した大容量・低遅延・シームレスな光/ミリ波変換デバイスの開発と実証評価
 
概要:ミリ波帯の高周波と光周波数を相互に変換可能なキャリアコンバータ技術の研究開発を行います。ミリ波帯に対応した高効率E/O変調モジュールの開発によるシームレスなキャリア周波数の変換と、高い機械振動に対応したミリ波帯ビーム制御技術の開発による高い環境耐性を実現します。これらの技術を用いたキャリアコンバータユニットを開発し、自動車へ実装し、車載適用の実証検証を実施します。また、将来の更なる大容量化を想定し、高精度OAMモード多重用高精度マルチプレクサ/デマルチプレクサ、光源用波長変換デバイス、光電子融合ミキサの研究開発も並行して実施します。
 
受託者:○株式会社デンソー
国立大学法人東北大学
国立大学法人北海道大学
住友大阪セメント株式会社
日本電気株式会社
研究期間:平成28年度から平成32年度まで(5年間)
研究開発費:200百万円(平成28年度の上限、税込)
 

(2) 脳機能補完による高齢者・障がい者の機能回復支援技術の研究開発
提案課題:外骨格ロボットと脳機能ニューロフィードバックによる身体および認知・感覚運動機能のICT を活用したリハビリテーションシステムの開発
 
概要:計算論的神経科学および人工知能の構成要素として注目を集める機械学習技術に基づいて、外骨格ロボット端末の遠隔操作インタフェースと自律制御システムおよびニューロフィードバックを可能とする脳内ネットワーク推定のための脳活動解析手法を開発します。医療機関との緊密な連携の下、データを蓄積し、データ駆動での解析に基づき、目的とする身体・認知機能回復のための統合システムを実現します。それにより、誰もがどこにいても自分の健康状態を把握・訓練を可能とする基盤技術を創出します。
 
受託者:○株式会社国際電気通信基礎技術研究所
学校法人関西医科大学
学校法人兵庫医科大学
社会医療法人大道会森之宮病院
学校法人慶應義塾
国立大学法人東京大学
学校法人昭和大学
京都府公立大学法人京都府立医科大学
国立大学法人京都大学
国立大学法人広島大学
研究期間:平成28年度から平成32年度まで(5年間)
研究開発費:200百万円(平成28年度の上限、税込)
 

(3) 空間多重フォトニックノード基盤技術の研究開発
提案課題:空間多重光通信技術を適用したスケーラブルフォトニックノードの研究
 
概要:将来の光ネットワークの大容量化・経済化・省電力化を実現するために、空間多重光通信技術をフォトニックノードに適用することにより、ノードスループットを現在の100倍以上の10 Pbit/s以上に拡大するための要素技術を確立します。検討する具体的な要素技術項目は、①空間多重ノードアーキテクチャ・システム制御技術、②空間多重ノード光増幅・方路制御技術、③空間多重ノード配線技術です。
 
受託者:○日本電信電話株式会社
国立大学法人名古屋大学
株式会社KDDI研究所
日本電気株式会社
古河電気工業株式会社
学校法人千葉工業大学
研究期間:平成28年度から平成32年度まで(5年間)
研究開発費:150百万円(平成28年度の上限、税込)
 

(4) 光トランスポートNWにおける用途・性能に適応した通信処理合成技術の研究開発
提案課題:再構成可能100G超級インタフェース・パケットオプティカルノード構成技術の研究開発
 
概要:再構成可能ハードウェアで、100G超級インタフェースを持つパケットオプティカルノードを実現するために、①FPGAとLSIとNP・CPUとをコデザインしリソースプール化した、400Gビット/秒処理可能かつ1Tビット/秒まで拡張可能な通信処理モジュールとサービスモジュールによる、再構成可能ハードウェア技術、②仮想インタフェース50G ビット/秒粒度の柔軟な光伝送帯域利用を実現する高度なハードウェア監視技術、③リソースプールを活用しネットワーク全体で100万ユーザ超級の仮想リソース制御を実現するハードウェアリソース制御技術を研究開発します。また、実証実験を行い、100G超級のハードウェアリソースプールで柔軟な機能変更と性能変更を達成します。
 
受託者:○アラクサラネットワークス株式会社
日本電信電話株式会社
学校法人慶應義塾
研究期間:平成28年度から平成31年度まで(4年間)
研究開発費:150百万円(平成28年度の上限、税込)

2. 公募等の概要

上記課題について、平成28年1月12日(火)から平成28年2月29日(月)まで公募を行いました。
NICTは、学識経験者で構成される評価委員会(別紙)の評価を経て、受託者を決定しました。
研究開発課題の概要は、以下のWebページをご参照ください。



別紙

高度通信・放送研究開発委託研究評価委員会 委員名簿

(平成28年4月6日現在)
(委員は五十音順・敬称略)
氏名  大学 所属 肩書 
委員長
村上 仁己
成蹊大学 理工学部 情報科学科 非常勤講師
元教授
青山 友紀 慶應義塾大学 理工学部 訪問教授
浅見 徹 東京大学 大学院 情報理工学系研究科 教授
石川 佳治 名古屋大学 大学院 情報科学研究科 教授
今井 浩 東京大学 大学院 情報理工学系研究科 
コンピュータ科学専攻
教授
宇髙 勝之 早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 
電子光システム学科
教授
枝松 圭一 東北大学 電気通信研究所・情報デバイス研究部門
量子光情報工学研究分野
教授
神谷 武志 大学評価・学位
授与機構
  名誉教授
北川 博之 筑波大学 システム情報系 教授
栗城 眞也 東京電機大学 総合研究所 特別専任教授
佐々木 良一 東京電機大学 未来科学部 情報メディア学科 教授
佐藤 誠 首都大学東京 システムデザイン研究科 客員教授
三瓶 政一 大阪大学 大学院工学研究科 電気電子情報工学専攻 教授
重野 寛 慶應義塾大学 理工学部 情報工学科 教授
神保 泰彦 東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 教授
戸田 裕之 同志社大学 理工学部 電子工学科 教授
富田 章久 北海道大学 大学院 情報科学研究科 教授
松島 裕一 早稲田大学 研究戦略センター
グリーン・コンピューティング・システム研究機構
教授
機構長
水野 皓司 東北大学 電気通信研究所 名誉教授
安岡 義純 防衛大学校 電気情報学群 電気電子工学科 名誉教授
吉田 淳一 千歳科学技術大学 理工学部 グローバルシステムデザイン学科 教授
(以上21名)



公募に関する問い合わせ先

オープンイノベーション推進本部
イノベーション推進部門 委託研究推進室

谷口 和彦、小西 良明
Tel: 042-327-6011
Fax: 042-327-5604
E-mail:

広報

広報部 報道室

廣田 幸子
Tel: 042-327-6923
Fax: 042-327-7587
E-mail: