欧州との共同研究開発の公募第3弾を開始

～欧州委員会と連携して日欧の協力関係を継続し研究開発を加速～

2015年10月20日

国立研究開発法人情報通信研究機構

NICTでは、欧州連合（EU）との連携により研究開発の促進が期待できる領域について、平成25年度から欧州委員会（EC）が実施するFP7^*1と連携して3つの課題について共同で公募を行い、日欧の共同研究を実施してきました。平成26年度からは、第2弾としてECが実施するHorizon2020^*2と連携して2つの課題について共同で公募を行い、継続して日欧の共同研究を実施しています。

今回、この日欧共同公募の第3弾として、ECが実施するHorizon2020と連携して、新たに2つの課題について研究開発の提案を募集しますので、お知らせします。NICTは、日欧共同で研究開発を行う日本の研究機関に対して委託を行います。日欧が協力して研究開発を行うことで、双方の強みを戦略的に組み合わせるとともに、国際標準化をにらんだ研究開発力の強化や双方のテストベッドの接続による国際的な研究開発・実証環境の構築を図り、今後も研究開発分野における協力関係を継続し、深化させていきます。

*1　欧州委員会が2007年から2013年までの7年間にわたり実施してきた「第7次欧州研究開発フレームワーク計画（Framework Programme 7; FP7）」での公募。FP7の予算額は500億ユーロ規模。

*2　FP7の後継として、2014年から始まった新たな研究開発プログラム。2020年までの7年間にわたり実施され、予算額は800億ユーロ規模。なお、概要については以下のサイトに掲載されています。

http://ec.europa.eu/programmes/horizon2020/

記

1. 公募する研究開発課題

研究開発期間：平成28年度契約締結日から36か月間

研究開発経費：各年度上限62百万円/1件（各年度の総額上限186百万円）

（欧州の研究機関に対しては欧州委員会から別途同規模の資金を提供予定）

（#183）欧州との連携による公共ビッグデータの利活用基盤に関する研究開発

（EUJ-02-2016: IoT/Cloud/Big Data platforms in social application contexts）

IoTセンサ等から得られる膨大なデータを活用して意思決定を支援するためのビッグデータ利活用基盤に資する技術を開発します。また、このビッグデータ利活用基盤を用いて、スマートシティ等への適用性の検証やスケーラビリティ等のプラットフォーム機能の実証のためのソーシャル（公共）アプリケーションを開発します。

採択件数：2件

（#184）欧州との連携による情報指向ネットワーキングに関する実証的研究開発

（EUJ-03-2016: Experimental testbeds on Information-Centric Networking）

日欧双方で実施されているテストベッドやICN（Information Centric Network）に関する研究開発成果を活用して、ICN技術を展開するために効果を発揮するグローバルなテストベッドを構築・フェデレーションし、高品質メディアやコンテンツ配信などを多数の多様な環境にあるユーザーに対して効率的に実現するためのICNプロトコルやフレームワークを開発します。

採択件数：1件

2. 公募説明会

（1）説明内容：研究開発の概要及び応募の際の諸注意事項を説明します。説明は日本語で行います。

（2）開催日時・場所

a）東京会場

・日時：平成27年10月29日（木）14:00～15:45（13:30開場）

・場所：TKP東京駅前カンファレンスセンター【5F】カンファレンスルーム5A

b）大阪会場

・日時：平成27年11月18日（水）14:00～15:45（13:30開場）

・場所：TKPガーデンシティ東梅田【6F】カンファレンスルーム6A

注: a）、b）共に、総務省公募説明会との合同開催となります。

また、本公募説明会への参加は、応募の必須条件ではありません。なお、追加で公募説明会を実施する可能性もありますので、詳しくは下記「4. 応募についての詳細情報」のWebページをご覧ください。