独立行政法人 情報通信研究機構
住友電気工業株式会社
国立大学法人 横浜国立大学
株式会社オプトクエスト
住友電気工業株式会社
国立大学法人 横浜国立大学
株式会社オプトクエスト
新型光ファイバの実用化に当たっては、通信性能だけでなく、製造性や機械的強度、検査方法など多種多様な技術の総合的な検討が必要です。伝送容量の抜本的拡大のためには空間チャネル数を増やすことが重要ですが、これまでは、シングルモード型では19コア、3モード型では12コアが達成されていました。
今回、ファイバ製造能力の限界に挑み、技術的可能性を拡大するために、図1に示すように、3モード型で36コアファイバを作成し、108個のすべての空間チャネルが独立した別々の通信チャネルとして使用可能であることを実験的に証明しました。今回、伝送実験に用いたファイバ長は5 kmです。
今後は、各コアの均一性や形状、モードのコントロール、信号干渉の低減などが課題となります。
新型光ファイバ | 主な特徴 |
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マルチモードファイバ | コアの中を光が複数のモードで伝搬する。 シングルモードよりコアを太くする必要がある。 40G/100Gイーサーネット規格の一部として標準化されている。 |
マルチコアファイバ | 複数のコアで光信号を伝送する。 これまでは、7コア、10コア、12コア、19コアファイバなどが研究されている。 |
マルチモード マルチコアファイバ |
マルチモードのコアを複数持つ。 これまでは、3モード7コアファイバ、3モード12コアファイバなどが研究されている。 |
淡路 祥成、和田 尚也
Tel: 042-327-6337
E-mail:
廣田 幸子
Tel: 042-327-6923
Fax: 042-327-7587
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