欧米の特許出願、近年急増している中国の特許出願、将来増加が見込まれるASEAN諸国の出願などに伴い、外国語特許文献を日本語化することが求められています。この状況に対応していくためには、多言語の高精度自動翻訳の実現と活用が不可欠といえます。
NICTは、これまで、特許など長文を処理できる高精度な自動翻訳技術を研究開発し、既に、英日自動翻訳システム、中日自動翻訳システムとして、民間への技術移転を行っています。また、さらに、開発した自動翻訳システムを広く試用していただくために、Web上での公開(図2参照)を開始しました。これらの実績について、高い評価を受け、先月、アジア太平洋機械翻訳協会の長尾賞を受賞いたしました。