- 移動するバスを含め、端末のみでネットワークを構成する新しい形態のワイヤレスネットワークシステムを開発
- 中央制御装置が不要のため、中央制御装置の故障・停止や通信の輻輳等によるネットワークの障害が発生しない。
- 地域情報の配信・収集・共有や災害時の通信確保など地域に根ざした情報ネットワークの実現が期待
独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長: 坂内 正夫)は、既存のインフラを用いず、端末のみでネットワークを構成する端末間通信ネットワークシステムを開発しました。地域内を移動する人やバスなどを含めた柔軟なネットワークを構成できるため、行政サービスやイベント情報などの配信、センサ情報などの収集、高齢者や子供の見守り、災害時の情報配信や安否確認など、地域社会に密着した幅広い情報の配信・収集・共有が可能で、かつ、災害等にも強い地域に根ざしたネットワークを従来のネットワークに比べて低コストで簡便に構築することができます。
今回開発した端末間通信ネットワークシステムは、関係自治体や事業者のご協力の下、情報配信を中心とした実証実験を東京都港区台場地域で、情報収集を中心とした実証実験を京都府精華町けいはんな学研都市地区にて行っています。