- 宮城県女川町にてNICTが開発した災害に強い無線メッシュネットワークの実証実験が開始
- 被災自治体の視点からの、運用上のシステムの問題点の把握や平時における利活用方策を検討
- ICTによる災害に強いまちづくりと地域復興のモデルケースの構築に期待
独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長: 坂内 正夫)は、東日本大震災の被災地であり復興が進む宮城県牡鹿郡女川町(町長: 須田 善明)との間で覚書を取り交わし、NICTが開発した災害時でも通信の途切れにくい耐災害ワイヤレスメッシュネットワークを構築し、このたび実証実験を開始しました。
この無線メッシュネットワークは、拠点間を網の目状(メッシュ状)に無線で接続するため、経路の一部が遮断されても通信機能が維持できる災害に強い優れた特徴を持っています。NICTと女川町は協力して、被災自治体のユーザ視点での意見を基に、本無線システムの実証実験を行うほか、平時における町の広報活動などへの活用や復興のための活用方策について検討を進め、災害に強いワイヤレス通信技術や地域の復興に寄与する情報通信技術の研究開発を行います。