- 周波数利用効率が高いLTE技術を活用したホワイトスペース対応で携帯が可能な小型軽量スマートフォンを開発
- ホワイトスペース対応システムと既存のLTEネットワークとの間をスムーズに切替えが可能
- 通信トラフィックの負荷分散などを目的とした、ホワイトスペース対応の移動通信システムの技術を開発
独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長: 坂内 正夫)は、テレビ放送帯のホワイトスペースでの利用を想定した、LTE(Long Term Evolution)技術を活用した小型軽量のスマートフォンの開発に成功しました。今回開発したスマートフォンは、テレビ放送帯(470~710MHz)のホワイトスペース対応システムと既存のLTEネットワークとの間を選択して使用できることから、通信トラフィックの負荷分散やそれによる通信速度の向上などが図られるものと期待されます。小型軽量な端末となったことで、移動通信において特に利用者数が多い携帯電話としての実証実験が可能になり、ホワイトスペースを利用した移動通信の技術的課題の明確化や有効な利用シナリオの検討に活用していく予定です。
※今回開発したシステムは、平成25年度に総務省から受託した「複数周波数帯の動的利用による周波数有効利用技術の研究開発」及び「車車間通信技術を活用したネットワーク構築に関する研究開発」の成果を利用して実現したものです。なお、実験に使用する基地局及び今回開発したスマートフォンでは、ホワイトスペースに対応した通信機能については実験試験局免許を取得して実験を実施する予定です。