- 光パケット交換システムの実用化に不可欠な宛先検索を実装した光パケットヘッダ処理装置を開発
- ルータに使われているLSI技術と比べ、宛先検索処理で20分の1、統計情報処理で5分の3の省電力LSIを搭載
- 将来のネットワークを支える光パケット交換システムの実用化の加速が期待
独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長: 坂内 正夫)とルネサス エレクトロニクス株式会社(以下「ルネサス」、代表取締役会長兼CEO: 作田 久男)は、将来の高速・低消費電力ネットワークの中核装置として期待される光パケット交換システムの実用化に不可欠な、現在のインターネットルータの宛先検索と同じ仕組みを実装した光パケットヘッダ処理装置を開発し、IPアドレスを利用した光パケット交換実験に世界で初めて成功しました。
今回開発した光パケットヘッダ処理装置は、光パケットの宛先検索と通信トラフィックの統計情報蓄積の2種類の高速・省電力LSIを搭載しており、光パケット交換システムの一層の省エネ化を実現しました。インターネットのIPアドレスを利用した光パケット交換が可能となったことで、光パケット交換システムの実用化が加速することが期待されます。
本成果は、NICT光ネットワーク研究所のフォトニックネットワークの研究成果と、ルネサスがNICTから受託した「高度通信・放送研究開発委託研究」との連携成果です。