現在、ICT技術を駆使して様々なセンサー等をネットワークに接続し、観測データをリアルタイムに収集・処理することで、防災、防犯、医療など、さまざまな分野で必要とされる状況情報を導き出すビッグデータ解析技術が注目を集めています。近年の計算機の処理能力の進歩により、大容量かつ大量のビッグデータの解析が短時間で可能となり、科学的・社会的に価値のある知見が得られることが期待されるようになっています。
駅施設や様々な商業施設等により構成される大規模な複合施設は、普段から大量かつ複雑な人の流れがあり、その動向を、ICT技術を活用し、詳細、正確かつリアルタイムに把握することは大変意義のあることと考えています。
本技術は、大規模災害時等における様々な事象の把握や、避難誘導等の安全対策の検討に資するものと考えております。こうした認識のもと、大阪駅を中心とする大規模複合施設「大阪ステーションシティ」において、本実証実験を行います。