- 1本の光ファイバで19本分の大容量の長距離光伝送を可能とする19コア一括光増幅器原理実証機を開発
- レンズを用いた空間光学系方式の採用により、従来19台必要であった光増幅器を1台に高効率集約
- 増大し続ける通信トラフィックを支えるためのマルチコアファイバ長距離伝送システムの実現に期待
独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長: 坂内 正夫)は、古河電気工業株式会社(以下「古河電工」、代表取締役社長: 柴田 光義)、その子会社であるOFS Fitel, LLC (以下「OFS」、CEO and Chairman:ティモシー・マレー)、及び株式会社オプトクエスト(以下「オプトクエスト」、代表取締役: 東 伸)と共同で、マルチコアファイバ伝送用の「19コア一括光増幅器」の開発に世界で初めて成功しました。
マルチコアファイバは、光ファイバ1本あたりの伝送容量を拡大する次世代技術として実現が期待されていますが、複数のコア(光の通り道)があるため、長距離伝送に必要な光増幅器の小型・集積化が難しく、マルチコアファイバを用いた長距離伝送システムの実用化の障壁となっていました。今回開発した19コア一括光増幅器は、19のコアの中を流れる光信号を一台で一括増幅することができ、マルチコアファイバを用いた大容量・長距離光通信の実現を大きく前進させるものです。