独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:坂内 正夫)は、脳シミュレータに関する研究等、研究課題4件について、別紙1のとおり受託者を決定しました。
決定した研究課題の一つである脳シミュレータに関する研究は、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の開発を支援・加速させることを狙いとしています。BMIとは、脳活動の信号を直接取り出して外部機器を操作する技術で、障害者の意思疎通支援やロボット義肢、介護ロボットなどへの応用を目指し、多くの研究者により研究が進められています。しかし、現在は、被験者から読み取った脳活動の信号を用いてBMIを開発しており、多大な時間と手間がかかっています。今回委託する研究課題は、人の脳の代わりに、“目的の脳活動による信号”を発生する「脳シミュレータ」を開発するもので、これにより、BMIの開発が加速・進展されるものと期待されます。