近年、中国の特許文献の急増を背景に、中国での民事訴訟件数は米国を越え、さらに増加しています。この訴訟リスクを回避するため、中国市場に進出する日本企業には、中国特許の侵害防止調査が不可欠であり、日本語への翻訳ニーズが非常に高まっています。
JapioとNICTは、中日自動翻訳技術の高精度化を目指した共同研究を推進し、そこで得た新技術に基づいて、中国特許文の高精度なNICT自動翻訳ソフトウェアを開発し、昨年11月にデモを公開しました。
独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長: 宮原 秀夫)の高精度な中日自動翻訳技術を応用した中国特許第1クレーム(最も基本的な請求範囲)の日本語検索・表示サービスが、一般財団法人日本特許情報機構(以下「Japio」、理事長: 越智 謙二)において、平成25年4月1日から開始されます。
これは、NICTとJapioの共同研究の成果である新技術に基づき、高い翻訳精度を誇るNICT自動翻訳ソフトウェアをJapioの検索サービス向けにカスタマイズしたものです。本サービスは、中国特許公報を中国語から日本語に機械翻訳した世界最大級の特許情報(約680万件)を日本語で直接検索・表示することができ、1985年から最新までの中国特許公報をカバーします。
近年、中国の特許文献の急増を背景に、中国での民事訴訟件数は米国を越え、さらに増加しています。この訴訟リスクを回避するため、中国市場に進出する日本企業には、中国特許の侵害防止調査が不可欠であり、日本語への翻訳ニーズが非常に高まっています。
JapioとNICTは、中日自動翻訳技術の高精度化を目指した共同研究を推進し、そこで得た新技術に基づいて、中国特許文の高精度なNICT自動翻訳ソフトウェアを開発し、昨年11月にデモを公開しました。
上記の開発結果を踏まえ、NICTとJapioはライセンス契約を締結し、Japioの検索サービス向けにカスタマイズを進め、その実用化を進めてきました。
その結果、このたび、「Japio世界特許情報検索サービス(Japio-GPG)」の拡張版として、上述の高精度な中日自動翻訳技術を応用した中国特許公開・登録、実用新案の第1クレーム(約680万件)の日本語検索・表示サービスが、平成25年4月1日からJapioで開始されます。
このJapioの新サービスは、中国市場に進出する日本企業にとって、訴訟リスクを未然に回避するための、特許侵害防止調査などに広く活用できるものと考えています。
Japio世界特許情報検索サービスの詳細は、http://www.japio.or.jp/service/service05.htmlをご覧ください。
NICTと Japioは、今後も、機械翻訳精度と翻訳速度の一層の向上のために共同研究を継続し、事業化のための技術移転により、研究成果の社会還元を加速していきます。
Japio 特許情報研究所
守屋 敏道
TEL: 03-3615-5513(代)
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