NICTでは、ユーザが情報端末機器固有の操作を習熟しなくても、人間にとって自然な情報伝達手段である「音声」で簡単に情報を取得できるシステムの実現に向け、音声対話処理技術の研究を行っています。また、この音声対話システムに「多様な言語」を入出力して利用できる、言語ポータビリティ技術の研究を進めています。
2012年3月26日
独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:宮原 秀夫)は、英語音声での受け答えを通じて、観光コンシェルジュのように京都観光をサポートする、iPhone向けアプリケーション“ Kyo-no Hanna(きょうのはんな)” を、3月25日(日)からApp Storeで無料公開しました。
背景
今回の成果
今回公開した、iPhone向け英語版アプリケーション“Kyo-no Hanna(きょうのはんな)”には、NICTの持つ音声対話処理技術が生かされており、コンピュータとの音声対話で京都の観光情報を検索できる機能が入っています。プロの観光ガイドの対話事例を分析・モデル化することによって、対話の履歴情報を踏まえた自然なやりとりが行え、ユーザがそのとき必要としている観光情報を音声対話により適切に検索できます。
この“Kyo-no Hanna”は、日本語版の京都観光案内システム“AssisTra(アシストラ)”(平成23年6月公開)を、最新の研究成果である言語ポータビリティ技術を用いて英語化したものです。
日本を訪れる外国人が京都を旅する際、iPhoneに“Kyo-no Hanna”をダウンロードしておけば、手軽に! 身軽に! 的確な! 観光案内サービスを利用することができます。
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本アプリケーションの公開期間は、平成25年3月末までを予定しています。
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App Store(アップストア)は、Apple Inc.が運営する、iPhone、iPad、iPod touch向けソフトウェアのダウンロードサービスです。 携帯電話とWi-Fiに対応しており、どこからでもダウンロードできます。
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iPhone、iPad、iPod touchは、米国及び他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
補足資料
○ソフトウェアの入手方法
App Storeでアプリ名 “Kyo-no Hanna” と入力して検索すると、“Kyo-no Hanna”のアイコンが見つかりますので、ダウンロードしてください。
○Kyo-no Hannaの機能
-音声対話による観光情報検索-
・
「京野はんな」というキャラクターが、「あなた」(アプリ使用者)と英語で会話をしながら、京都の観光情報を 案内します。
・
言語は、英語のみに対応しています。
(日本語での検索は、日本語版の京都観光案内アプリ “AssisTra”をご利用ください。下記、【参考情報】ご参照。)
(日本語での検索は、日本語版の京都観光案内アプリ “AssisTra”をご利用ください。下記、【参考情報】ご参照。)
<一例>
※
本アプリケーションをご利用いただくための通信料は、ご利用者の負担となり、加入条件によっては高額になる場合があります。
【参考情報】
○“AssisTra”のプレスリリース: iPhone向けアプリ “AssisTra” を京都観光コンシェルジュに!
[平成23年6月13日 発表]
https://www.nict.go.jp/press/2011/06/13-1.html
https://www.nict.go.jp/press/2011/06/13-1.html
本件に関する 問い合わせ先
ユニバーサルコミュニケーション研究所
音声コミュニケーション研究室
音声コミュニケーション研究室
翠(みす) 輝久
Tel: 0774-98-6335
Fax: 0774-98-6823
E-mail:
取材依頼及び広報 問い合わせ先
広報部 報道担当
廣田 幸子
Tel: 042-327-6923
Fax: 042-327-7587
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