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米国商務省標準技術院情報技術研究所とのMOUの締結

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2012年2月8日

独立行政法人 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:宮原 秀夫)と、米国商務省標準技術院 情報技術研究所(以下「ITL/NIST」、所長:Charles H. Romine)は、平成24 年2月7日(火)(米国東部時間)、ITL/NIST 本部において、情報通信研究分野の包括的研究協力に関する覚書(MOU)を締結しました。

ITL/NIST は、米国における情報技術分野の代表的な公的研究機関として、計算機科学や高度なネットワーク技術などの分野で独自性の高い研究開発を行っており、本MOU の締結により、ITL/NISTとNICT それぞれで関心の高い共通の研究テーマを設定し、研究協力を深めていきます。 既に、サイバーフィジカルデータクラウドの研究テーマでの協力が具体化しており、医療情報や災害関連情報を対象としてクラウドシステムの構築やデータ管理手法、解析手法の研究を協力して進めていくことを計画しています。また、今後、ネットワークセキュリティを始めとする情報通信技術の研究開発について協力の可能性も検討していく予定です。

MOU 締結後握手する榎並和雅: NICT 理事(左) とCharles H. Romine: NIST ITL 所長(右)
MOU 締結後握手する榎並和雅: NICT 理事(左)とCharles H. Romine: NIST ITL 所長(右)

用語解説

米国商務省標準技術院 【National Institute of Standards and Technology】

NISTは、米国商務省の科学技術に関する総合的な研究部局であり、メリーランド州ゲイザーズバーグに本部を置いている。傘下には情報技術、物理計測、工業技術などの分野に特化した6 つの研究所があり、計測科学、標準、生活の安全と質の向上を目指す研究開発を実施している。

情報技術研究所 【Information Technology Laboratory】

ITLは、NISTにある研究所の一つであり、職員数は約400 人。米国の政府機関や産業界のための情報システムの相互運用性や評価手法の確立、ユーザビリティ、セキュリティ、信頼性等に関する研究開発、テストの実施などを行っている。

サイバーフィジカルデータクラウド 【Cyber Physical Data Cloud】

現実社会におけるさまざまな環境計測データや、個人の発信するソーシャルメディア情報などのフィジカルデータをクラウドサーバー上で蓄積し、それらを統合して解析・利用できるようにするためのサイバー空間上に構築するプラットフォーム。ここで取り扱うデータには、テキストデータ、画像、動画などあらゆる形態のデータが含まれ、適切な解析を行うことにより、現実社会で起こっている状況をきめ細かく把握することが可能となる。また、解析の結果を有益な形で個人にフィードバックすることにより、情報を受け取った個人はそれぞれの行動に活かすことができる。本分野における研究協力では、まず医療情報と災害関連情報とを具体的なアプリケーションターゲットとして、クラウドプラットフォームの構築、データ管理手法や解析技術の開発、データフォーマットの標準化などに取り組むことを計画している。

サイバーフィジカルデータクラウドの概念図
サイバーフィジカルデータクラウドの概念図



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Tel: 042-327-7557
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