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情報通信研究機構と東京大学との
連携協力の推進に係る協定の締結について

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2011年7月26日

独立行政法人情報通信研究機構(宮原秀夫理事長、略称 NICT)と国立大学法人東京大学(濱田純一総長、略称 東京大学)は、平成23 年7 月27 日(水)に、組織的な連携をより強化し、共同研究、人材交流、人材育成及び施設・設備の相互利用を一層積極的に推進し、我が国の情報通信技術のさらなる発展に寄与するために連携協力協定を締結します。

 

両機関は、これまで、数多くの共同研究や相互の研究者の交流を実施してきました。従来から進めてきた情報通信技術の協力課題において、本協定の下、新世代ネットワーク技術、周波数標準等情報通信の極限技術、フォトニック情報通信技術等については、人材交流や施設の相互利用等を含め、より幅広く連携協力を強化してまいります。

1. 協定締結の目的

NICTと東京大学は、両機関が連携協力を推進し、相互の研究開発能力及び人材を活かして総合力を発揮することにより、学術研究と教育の発展、情報通信分野に関する科学技術の向上に、新たに重要な役割を果たすことを目的とする。

2. これまでの協力実績

(1) NICTの前身である電波研究所、通信総合研究所時代から、電波、光技術等において、長い協力の歴史があり、数多くの共同研究の実施、客員研究員、非常勤講師等の研究者交流を行ってきた。

(2) 現在、フォトニクス、デバイス、ネットワークアーキテクチャ、言語翻訳等で数多くの世界最先端の共同研究を行うとともに、多くの研究者の受入れ等の研究者交流を活発に行っている。

3. 今後の協力をしていく研究・活動例

(1) 新世代ネットワーク技術における研究協力
   NICTが中心となり提唱してきた新世代ネットワーク技術や、両機関の協力により研究開発を進めてきたネットワーク仮想化技術、及びNICTが運用する研究開発ネットワークテストベッドであるJGN-Xで開発された運用管理技術等を発展させ、ネットワーク仮想化技術、低消費電力ネットワーク技術等を含む新世代ネットワーク技術の研究開発の強化・推進を目指す。
 
(2) 周波数標準等情報通信の極限技術の研究協力
   光格子時計を含む光周波数標準、時刻周波数比較・伝送技術等の超高精度な時刻・周波数標準に関する現在の両機関の協力を更に発展させるとともに、重力波検出・ニュートリノ天文学等の研究に活用する。具体的には、NICTが運用するネットワークテストベッドを活用した高精度光周波数比較や東京大学神岡素粒子研究施設を利用した光周波数標準技術の開発等を行い、将来の情報通信に求められる極限技術の追求を目指す。
 
(3) フォトニック情報通信技術における研究協力
   NICTと東京大学がこれまで協力して研究開発を行ってきた光半導体デバイス・光システム等のフォトニック情報通信技術を発展させ、NICTのフォトニックデバイスラボ等の世界最高クラスの実験施設を共通プラットフォームとして活用した光量子素子技術やナノフォトニクス等の先導領域の情報通信システム等の研究開発の強化・推進を目指す。

補足資料
NICT-東京大学 連携協力 今後強化すべき研究課題例

 (1) 新世代ネットワーク技術 
 

(1) 新世代ネットワーク技術
ネットワーク仮想化技術、省エネルギー技術等のテストベッド上での実証

(2) 周波数標準等情報通信の極限技術

(2) 周波数標準等情報通信の極限技術

(3) フォトニック情報通信技術

(3) フォトニック情報通信技術

本件に関する 問い合わせ先

 

情報通信研究機構 産学連携部門 連携研究推進室
Tel: 042-327-7160 Fax: 042-327-5560

東京大学 研究推進部 研究推進課
Tel: 03-5841-1059 Fax: 03-5841-2037

広報 問い合わせ先

 

情報通信研究機構 広報部 報道担当
Tel: 042-327-6923 Fax: 042-327-7587