日本社会においては、ビジネスをはじめとする様々な場面において敬語を正しく使うことが求められます。しかし、近年、敬語の乱れが問題になっています。NICTではこの問題に対し、NICTが持つ自然言語処理技術を応用して敬語学習を支援するシステムの開発を進めてきました。
独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:宮原 秀夫)は、iPhone用の敬語学習支援アプリケーション「敬語力」を6月12日(日)からApp Storeで無料公開しました。このアプリケーションは、基本的な敬語を手軽に楽しく学習するためのいろいろな機能を備えており、新入社員や日本語を学習中の外国人など、敬語初級者の敬語力をアップする手助けとなります。
今回公開したアプリケーションは、文に含まれる様々な敬語の誤りを判定することにより、敬語学習を支援します。敬語の誤りには、“社長が来る。”のような上下関係にふさわしくない敬語の使用と、“社長がおっしゃられる。”のような言葉自体の誤りがあります。本アプリケーションは、この両方をカバーしています。
本アプリケーションには『択一式クイズ』、『記述式クイズ』、『学習モード』が入っています。『択一式クイズ』と『記述式クイズ』では、様々な人間関係において使うことがふさわしい敬語をゲーム感覚で学習することができます。『学習モード』では、敬語の使い方の難しさのレベルをユーザが自由に設定することができ、様々な利用場面における正しい敬語の学習ができます。
◆ | 本アプリケーションの公開期間は、平成24年3月末までを予定しています。 |
* | App Store(アップストア)は、Apple Inc.が運営する、iPhone、iPad、iPod touch向けソフトウェアのダウンロードサービスです。携帯電話とWi-Fiに対応しており、どこからでもダウンロードできます。 |
* | iPhone、iPad、iPod touchは、米国及び他の国々で登録されたApple Inc.の商標登録です。 |
○ソフトウェアの入手方法
App Storeで、アプリ名“KeigoRyoku”を検索すると、が見つかりますので、そのページからダウンロードしてください。
○主な機能
【トップ画面】
『択一式クイズ』、『記述式クイズ』、『学習モード』があります。
【択一式クイズ】
選択した文が正しい敬語と判定されたときには、「○正解」という表示が出ます。
【記述式クイズ】
入力した文が間違った敬語と判定されたときには、「×不正解」という表示と正解例(赤のボックス)が出ます。
【学習モード】
任意の人物の地位を上げ下げしたり、所属する会社を変更することができます。
本件に関する 問い合わせ先
企画室
白土(しらど) 保
Tel:0774-98-6831
Fax:0774-98-6823
E-mail:
取材依頼及び広報 問い合わせ先
報道担当
廣田 幸子
Tel:042-327-6923
Fax:042-327-7587
E-mail: