NICTでは、ユーザが情報端末機器固有の操作を習熟しなくても、人間にとって自然な情報伝達手段である「音声」で簡単に情報を取得できるシステムの実現に向け、音声対話処理技術の研究を行っています。その一環として、京都市内の観光情報案内を題材に、音声対話事例の収集・分析・モデル化の研究を行ってきました。
独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:宮原 秀夫)は、日本語音声での受け答えを通じて、観光コンシェルジュのように京都観光をサポートする、iPhone向けアプリケーション“AssisTra”(アシストラ)を6月12日(日)からApp Storeで無料公開しました。
今回公開したiPhone向けアプリケーション“AssisTra”には、NICTの持つ日本語音声対話処理技術が生かされており、京都観光に便利な機能が入っています。主な機能には、コンピュータとの音声対話による観光情報の検索、多言語テキスト(日・英・中・韓)での観光スポット案内などがあります(補足資料参照)。
特に、“AssisTra”の音声対話による観光情報検索機能では、プロの観光ガイドの対話事例を分析・モデル化することで、対話の履歴情報を踏まえた自然なやりとりが行え、ユーザがその時必要としている情報を適切に検索します。京都を旅する時、“AssisTra”をダウンロードしたiPhone一つでお手軽に、的確な観光案内サービスを利用することができます。
◆本アプリケーションの公開期間は、平成24年3月末までを予定しています。
○ソフトウェアの入手方法
App Storeで、アプリ名“AssisTra”と入力して検索してください。
○AssisTraの機能1 -音声対話による観光情報検索機能『はんなのガイド 京都編』-
“京野はんな”というキャラクターが、あなたと会話をしながら京都の情報を案内します。言語は日本語のみに対応しています。
○AssisTraの機能2 -多言語テキストでの観光スポット案内機能『KyoTra』-
京都の主要観光スポット(神社仏閣、飲食店、土産物店等約2,900件)を文字入力又はメニューにより検索し、結果をテキストで表示します。日・英・中・韓の4か国語に対応しています。なお、本機能は、音声入出力には対応していません。
○その他 上記以外に、地図にメモや写真をはり付ける機能『TraMemo』もあります。
本件に関する 問い合わせ先
企画室
白土(しらど) 保
Tel:0774-98-6831 Fax:0774-98-6823
E-mail:
取材依頼及び広報 問い合わせ先
報道担当
廣田 幸子
Tel:042-327-6923 Fax:042-327-7587
E-mail: