生活習慣病予防や高齢者見守りなどの医療福祉活動を効率的に行うために、日常から各種の人体データ(心電、血圧、体重等)をモニターし、体の健康状況を把握することは重要とされています。人体データをリアルタイムに収集する技術として、ボディエリアネットワーク(BAN)が注目され、標準化委員会 IEEE802.15のタスクグループTG6では標準規格の策定が行われています。
UWBは伝送速度が高く、他の無線システムとの共存を図りやすいなどの利点があり、BANを構築する有力な技術の一つです。UWBローバンド(3.4~4.8 GHz)は、国内でのUWBの制度上、2011年から干渉軽減技術の導入が義務付けられる予定のため、装置の複雑化や利用上の制約の大きくなることが懸念されていました。