NICTでは、物理的に1台のルータを仮想化することによって複数のルータとして構成して利用できる仮想化サービスを2009年度からJGN2plusに 導入し、提供しています。今回は、JGN2plusと仮想化サービスを用いてOpenFlow、DCN、NetConf、PCE/VNTM等複数の動的オ ンデマンドネットワーク技術を同時にJGN2plus上に展開し、様々なネットワークパスを動的に作成する仕組みが動いている、複雑化したネットワーク上 にて放送利用実験を実施しました。
この実験では、新世代ネットワークの研究として取り組んでいる動的オンデマンドネットワークという技術で、必要な時に同時に、異なる接続要求条件を持った 複数のアプリケーションを独立してオンデマンドで接続し、それを単一物理ネットワーク上に実装可能であることを実証しました。さらに、仮想化や動的ネット ワークの活用により複雑化したネットワーク運用手法について課題抽出を行うことにより、本技術の実運用の手法等が洗い出されました。
なお、本実験は、補足資料に記載された構成図をもとに、別紙に記載された機関のご協力を得て実施しております。また、さっぽろ雪まつり会場からの映像を本実験のハイビジョン映像伝送実験の一部として地上テレビジョン放送でも放映しました。