心臓外科手術では、「職人技」と認識されるカンと経験の蓄積が、患者の命運をその場で左右すると言われています。特に難しいとされる心臓病治療では、高度な技量を有する医師の施術状況をリアルに伝えることによって、遠隔地や途上国で孤軍奮闘する外科医にも最先端の技量の伝承を可能にし、広く医療水準の向上を図ることが可能になると考えられます。
あらかじめ撮影されたビデオ映像ではなく、“ライブ”による“技”の伝承と経験の共有が不可欠であり、これまでの2D映像に比べ、3D映像の圧倒的な情報量とその高精細さを、遠く離れた地にリアルに伝える技術が医療現場にも必要とされています。