OCDMA技術は超高速性と大容量性を併せ持つばかりでなく、柔軟、且つ秘匿性の高い安全なネットワーク構築が可能な新世代のアクセス方式として注目されています。OCDMA技術では、光符号と呼ばれるユーザ毎に異なる鍵をそれぞれ与え,この鍵で通信データを1ビットずつ符号化(暗号ではないが符号を知らないと解読できない)する事により、同じ波長帯で同一時刻に信号の多重化を可能にします(図1参照)。これは携帯電話の方式として実用化されているCDMA方式の光通信版と言えます。
OCDMA技術に関する提案や実証はこれまで多くの機関により報告されてきましたが、そのほとんどが実験室内で行ったものであり実用化には程遠いものでした。また、干渉雑音の影響により各ユーザ当たり毎秒10ギガビットクラスの信号を非同期で通信する事が困難でした。