インターネット動画配信やクラウドコンピューティングの普及によって通信量は急増しており、光の多値変調技術と光の偏波多重化技術を用いた次世代の100Gbps基幹光ネットワークシステムが開発され、実用化されようとしています。今後の高解像度映像配信などの新しいサービスの普及や、さらなる大容量通信へのニーズに対応するには、超高速のデータ伝送用デバイスや信号発生技術が必要不可欠であり、NICTとSOCは共同でその開発を進めてきました。
なかでも、光位相(光を波としてみたときの振動のタイミング)を変化させる光位相変調技術は注目を集めており、一部実用化も始まっています。変調器はファイバを伝わる光信号を発生させる役割を担っており、データ伝送能力を左右する重要なデバイスです。