NICTは、これまでに4K超高精細映像基盤技術を世界に先駆けて完成しました。また、NICTはURCFと共同で、超高精細映像を含む超臨場感技術に関する実証実験を推進しています。
手話は、細かい顔の表情や指先の微細かつ高速な動きと、身体全体の動きを組み合わせて表現されます。従って、手話を遠隔に伝送するには、超臨場感技術、特に超高精細映像技術が適しています。
独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」という。理事長:宮原 秀夫)は、超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(以下「URCF」という。会長:原島 博)及び日本手話学会(会長:澁谷 智子)と共同で、10月31日(土)に、東京大学(駒場)と東京都市大学(横浜)を双方向4K超高精細映像接続を行い、高臨場感空間共有を実現し、日本手話表現の第一人者である米内山明宏氏による手話の遠隔講演会(実証実験)を開催いたします。
一般にも広く実験の様子を公開します。手話講演会を遠隔地から高臨場体験でき、手話と超臨場感技術に親しむことができますので、奮ってご参加下さい。
(講演会の詳細:補足資料参照)
今回は、2次元の4K超高精細映像を用いて手話を伝送し実証実験を行いますが、今後さらに、3次元4K映像、8K映像(スーパーハイビジョン、4K映像の4倍の解像度)を用いた実証実験を積み上げて、手話分野において超高精細映像技術の有効性・実用性を実証する予定です。
日本手話学会は、10月31日(土)、11月1日(日)に東京大学駒場キャンパスで、日本手話学会第35回大会を開催します。
URCFと日本手話学会は共同で、米内山明宏氏の手話による基調講演会と、内藤一郎氏による筑波技術大学の情報保障技術についてのデモンストレーションを、東京都市大学および筑波技術大学に配信します。特に、東京大学(駒場)と東京都市大学とは、双方向4K超高精細映像伝送接続し、高臨場感映像環境共有を実現します。これは世界初の試みです。
米内山 明宏氏(有限会社手話文化村 代表)は、日本手話表現の第一人者であり,また日本ろう者劇団を主宰されています。基調講演では、「境界線とコラボレーション」という演題で講演をしていただきます。
水平解像度が4,000画素であることを意味します。HD(ハイビジョン)映像は水平1,920×垂直1,080 画素です。従って、HD映像の4倍(4画面分)である水平3,840×垂直2,160画素を持つ映像を、水平解像度が3,840≒4K画素であることから、4K2K映像または4K映像と呼んでいます。一方、HD(ハイビジョン)映像は水平解像度が1,920≒2K画素であることから、2K映像とも呼ばれています。さらに、4K映像の4倍の解像度(水平7,680×垂直4,320画素)を持つ映像は、8K映像またはスーパーハイビジョンと呼ばれています。
超臨場感コミュニケーション産学官フォーラムURCF(Ultra-Realistic Communications Forum)は、総務省及びNICTが2007年3月に設立した産学官連携組織です。あたかも、その場にいるかのような環境・感覚を提示する超臨場感コミュニケーション技術、すなわち、超高精細・立体映像、高臨場感音場再生、触覚・嗅覚を含めた五感通信などを実現するために、関係する研究者・事業者・利用者等が広く参集し、情報交換や異文化交流を行いながら、産学官で連携して研究開発・実証実験・標準化等を効果的に推進しています。
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