ネットワークを介して様々なサービスが実現される情報通信社会では、通信機器やICカードの不正利用を防止する技術や、文書データの改ざんを検知する技術が重要となっています。それらの技術にはハッシュ関数が利用されていますが、現在最も広く用いられているハッシュ関数SHA-1は、暗号解析技術の進展にともない、その安全性が低下していることが報告されています。そこで、NISTは、新しいハッシュ関数を選定するために、次世代ハッシュ関数選定のためのプロセスSHA-3コンペを2007年11月から開始し、候補となるハッシュ関数を公募しました。
このような背景の下、日立と神戸大、福井大は、安心・安全な社会の実現に向けて、次世代ハッシュ関数「Lesamnta」を共同で開発しました。