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新世代モビリティプロジェクト

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BYON :Bring Your Own Networkの実現
サービスに適した専用ネットワークをいつも近くに

背景

「ネットワークにつながる」だけでなく「サービスやアプリケーションに適したつながりやすさ」が求められています。

 モバイルネットワーク技術の急速な発達により、高速に移動する列車内や海外に渡航している最中であっても、電話、電子メールや WEB サイトの閲覧、SNS (Social Networking Service) などのネットワークサービスの利用が可能な時代になりました。これらに加えて、モバイルデバイスからの、様々なクラウドサービスやオフィスネットワークへの利用に対する需要が高まっています。しかしながら、モバイルデバイスや無線センサーデバイスが密集する場面では、リアルタイム性が要求されるサービスや緊急性の高いサービスが、データの損失や遅延が許容されるサービスのトラフィック増加によってつながりにくくなるといった問題がおこっています。また、複雑な事前設定や専用のネットワークをもつこと無く、移動先や移動中でも日常的にオフィスや家庭で利用しているネットワーク環境を、ストレスなく日頃と変わらない使い勝手や安全性で利用できる技術が求められています。

目的

場所や環境の変化を利用者に意識させることなく、サービス特性に適したネットワークを利用者の近くに構築する新世代モバイルネットワーク基盤-BYON: Bring Your Own Network-を実現します。

 モバイルデバイスが利用するサービスやアプリケーションによって、ネットワークに要求されるセキュリティ条件や通信品質、遅延時間は異なります。これら要求条件が異なるサービスのトラフィックを他のサービスのトラフィックと区別し、サービス特性に適したネットワークを動的に構築することで、例えば上述したようなリアルタイム性が要求されるサービスが他のサービスによってつながりにくくなるといった問題を解消できる技術の確立を目指します。また、移動先や移動中であっても、日常的にオフィスや家庭で利用しているネットワーク環境をストレスなく日頃と変わらない使い勝手や安全性で利用可能にする技術の確立を目指します。

実施テーマ

BYON :Bring Your Own Network 実現のためのモバイルネットワーク仮想化の研究開発とサービスモビリティの研究開発を実施します。

1. サービスやアプリケーション毎に、利用中のモバイルデバイスの地理的分布状態や地域毎のアクセス頻度を把握し、仮想的な無線サービスエリアを動的に構築可能とする技術の研究開発を実施
2. 仮想的な無線サービスエリア構築と連携したバックホール資源の仮想化に関する研究開発を実施
3. 新世代シンクラインアトサービスの実現を一つの応用として、サービス資源の分割 / 合成 / 移動を可能とする技術の研究開発を実施
4. 遠隔のネットワーク環境をいつもの使い勝手とセキュリティ性を保持しながらシームレスに利用可能にする技術の研究開発を実施

説明図