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新世代ネットワーク

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次世代ネットワークのさらに先を見据えて

 ネットワーク環境の進歩により現代社会は大きく発展をとげており、インターネットはいまや社会基盤として市民生活に欠くことのできないものとなっています。しかし一方で、インターネットでやりとりされるデータ量(トラフィック)は爆発的に増え続けており、2025 年には現在の数十倍から数百倍になると推定されています。そうなると、ICT 機器の使用電力が増大し、エネルギー消費の観点からネットワークを自由に使えなくなることになります。
また、セキュリティ面では、大量のデータや不正パケットを送りつけてサービスを妨害するDOS 攻撃や迷惑メール問題など、複雑かつ巧妙化する脅威に対して抜本的な対策が求められています。さらに、ネットワークの構造そのものについても、次々と新しい要求に対処した結果、機能の重複や互換性の問題が発生しています。現行のインターネットのシステムにおいて、このような状態が続けば、やがてネットワークは行き詰まってしまうでしょう。
この状況を打破するために、これまでのインターネットの改良ではなく、白紙から新しく作り直すべく研究開発を進めているのが「新世代ネットワーク」です。新世代ネットワークは今後数十年間使用できることを想定し、インターネットを基盤にしたネットワークの課題を解決できる新しい社会基盤となることを目指します。

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