おおたかどや山標準電波送信所の空中線電力を低減した標準電波の送信のお知らせ[補修に伴う停波予定の追加]

2022年3月31日
2022年4月8日更新
国立研究開発法人情報通信研究機構

NICT(理事長: 徳田 英幸)は、法律に基づき、標準電波を発射し、標準時を通報する業務を行っています。標準電波は福島県の「おおたかどや山標準電波送信所」及び佐賀県と福岡県の県境に位置する「はがね山標準電波送信所」から送信されています。このたび、福島県の「おおたかどや山標準電波送信所」におけるアンテナ設備が一部損壊したため、安全確保のための緊急工事を完了するまで、空中線電力を低減した標準電波の送信を下記の内容で行うことを予定しています。また下記の日程で一時的な停波の予定を追加しました(2022年4月8日)。

※総務省設置法第四条第一項第六十八号、国立研究開発法人情報通信研究機構法第十四条第一項第三号

おおたかどや山標準電波送信所 (JJY: 40 kHz、福島県)

低減された空中線電力: 25kW(通常は 50kW)
 送信の期間(日本時間): 2022年3月31日(木)から2週間程度

 緊急工事が完了次第、通常の空中線電力による送信を再開しますが、損壊の状態によっては期間を延長する場合があります。また上記期間中に一時的な停波を行う場合があります。それらの場合には、本ウェブサイトで改めてお知らせします。

補修に伴う停波予定の追加(2022年4月8日)

アンテナ設備の補修のため、下記の日程で停波を予定しています。
  2022年4月12日(火) 9:00~17:30
 (天候不良の場合、2022年4月13日(水) 9:00~17:30に延期します。)
上記時間内でも、作業が終了次第、速やかに送信を再開します。

今回の空中線電力の低減は、2022年3月16日(水)に発生した福島県沖の地震(マグニチュード7.3)の後に発見されたアンテナ設備の一部損壊に対する緊急工事を実施するための対応です。空中線電力の低減により標準電波の受信が困難になる地域の発生が予想されます。一般に使用される殆どの電波時計は内部にクオーツ発振子を持っており、そのような電波時計の場合、標準電波を2週間受信できないことによる時刻のずれは、およそ±15秒以内※※と予想されます。

※※クオーツ発振子付き電波時計では、標準電波を受信できない期間に内部のクオーツ発振子で精度を維持します。その平均的な精度は月差±30秒以内であることから、2週間受信できない場合の時刻ずれは±15秒以内と予想されます。ただし、全ての電波時計で時刻ずれが±15秒以内に収まることを保証するものではありません。

NICTでは、標準電波を連続して安定に送信できるように最善の努力をしておりますが、本件によるもの以外でも、送信所近隣に落雷の可能性がある場合などは、やむを得ず予告なく電波の送信を停止させることがあります。標準電波の送信情報は、日本標準時グループホームページ(https://jjy.nict.go.jp/)にてお知らせしていますので、是非ご利用ください。

ご利用の皆様には、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

NICTに関するお問合せ

電磁波研究所 電磁波標準研究センター 時空標準研究室
日本標準時グループ

松原 健祐
Tel: 042-327-6985
Fax: 042-327-6689