令和4年度情報バリアフリー通信・放送役務提供・開発推進助成金の交付決定

2022年7月4日

国立研究開発法人情報通信研究機構

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICTエヌアイシーティー、理事長: 徳田 英幸)は、令和4年度の「情報バリアフリー通信・放送役務提供・開発推進助成金(注)」の助成対象事業を決定しましたので、下記のとおり、その概要をお知らせします。
(注) 身体上の障害のため通信・放送役務を利用するのに支障のある者が、当該通信・放送役務を円滑に利用できるようにすることを目的として、身体障害者の利便の増進に著しく寄与する通信・放送役務を提供し、又は開発する業務を行う民間企業等に対して、その業務に必要な資金の一部を助成するもので、平成13年度から実施しています。

1. 交付決定の状況

助成対象事業の公募に対して6件の申請があり、外部有識者から成る評価委員会の評価を経て、次の3件を交付決定しました。

 
事業の名称
事業者名
所在地
1 ローカルTV局向けライブ字幕サービス 株式会社アイセック・ジャパン 沖縄県
2 視覚障がい者向け歩行支援サービスの開発 株式会社コンピュータサイエンス研究所 福岡県
3 映画・映像・舞台芸術等に対応したクラウド型情報保障サービスの提供 特定非営利活動法人メディア・アクセス・サポートセンター 東京都
(事業者名は五十音順)

2. 交付決定総額

26,302,000円

3. 助成対象事業の概要

別紙1のとおり

4. 関連報道資料

別紙1

1
助成対象事業名 ローカルTV局向けライブ字幕サービス
助成対象事業者 株式会社アイセック・ジャパン
【事業概要】
本事業は、聴覚障害者向けにローカルTV局のサブチャンネルでローカルニュース番組にライブ字幕を付与して提供するサービスを開発するものです。
これまで教育現場や議会、企業セミナーでAIハイブリッドライブ字幕の提供を行っておりますが、これをローカルTVのニュース番組に拡大し、多くの場でライブ字幕を提供できるようにします。
 
【事業イメージ】
2
助成対象事業名 視覚障がい者向け歩行支援サービスの開発
助成対象事業者 株式会社コンピュータサイエンス研究所

【事業概要】

本事業は、視覚障害を持つ方の安心安全な歩行を支援するためのサービスを開発するものです。視覚障がい者が所有するスマートフォンとスマートグラスを連動させて、歩道上の障害物や歩行者信号の色、横断歩道や点字ブロックの有無等の情報、さらに目的地までの経路や周辺施設情報を音声で伝えることによって、視覚障がい者の歩行を支援します。

【事業イメージ】

3
助成対象事業名 映画・映像・舞台芸術等に対応したクラウド型情報保障サービスの提供
助成対象事業者 特定非営利活動法人メディア・アクセス・サポートセンター

【事業概要】

本事業は、映画館や博物館・水族館、放送や動画配信・DVD等の視聴、舞台芸術の観賞等において、視覚障害者用の音声ガイドや聴覚障害者用の字幕等を提供するサービスを開発するものです。視聴覚障害者向けに音声透かしや音声解析技術等を用い、スマートフォンやタブレット、スマートグラス等の端末を通じてインターネット上のサーバーから音声ガイドや字幕・手話を提供します。
配信データ:
視覚障害者用音声ガイド / 聴覚障害者用字幕 / 手話(防災情報含む)
使用端末:
スマートフォン / タブレット端末 / スマートグラス / PC 等

【事業イメージ】

本件に関する問合せ先

デプロイメント推進部門
情報バリアフリー推進室

丸山 誠二、 武井 康人
Tel: 042-327-6022
Fax: 042-327-5706

広報

広報部 報道室