情報通信研究機構は、大規模災害時に、被災地の状況を記録して回り、対策本部等に報告するための携帯電話アプリケーション「イージー・レポータ」を、平成19年度から開発してきました。
NICTと協力関係にある防災関係機関の調査員が、4月28日に東日本大震災の被災地の一つである岩手県釜石市において、調査活動の傍ら、イージー・レポータの動作確認を行いました。同日午前中に被災地で調査を行い、その結果は同日夜に通信インフラが健全な場所からまとめて送信・提出され、想定通りの動作をすることを確認しました。
イージー・レポータは、基地局停止時にも自立測位により自己位置を把握でき、サーバにアクセスせずとも端末内に収集情報を簡単な操作で蓄積できます。そのため、通信インフラが完全に停止している状況下でも確実に被災状況収集に使え、収集した情報は、対策本部等に端末を直接持ち込んで提供したり、あるいは通信できるエリアに戻ってからまとめて送信したりできます。