国立研究開発法人情報通信研究機構
2017年4月17日
NICTが研究開発及び実証実験を行ってきた、タブレット向け「聴覚障害者とのコミュニケーション支援アプリ」 “SpeechCanvas” (スピーチキャンバス)を、このたび 株式会社フィート(以下「フィート」、代表取締役社長:小林照二)に技術移転し、2017年4月17日(月)からフィートによるサービス提供が開始されました。
今回の技術移転に際し、ふりがな表示・よく使うフレーズ等の登録(お気に入り)・履歴機能をAndroid版にも搭載し “SpeechCanvas”全ての機能をAndroid版・iOS版の両方でお使いいただけるようになりました。聴覚障害者の方とのやりとりの際は、さらに便利にスムーズに“SpeechCanvas”をご利用いただけます。引き続き、ぜひご活用ください。
今後のご利用にあたって
- iOS版及びAndroid版が各ストアで更新・公開され、 “SpeechCanvas” の配信元及び各種問い合わせ先がNICTからフィートに変わります。これに伴い、サポートページのURLも http://www.speechcanvas.jp/に変わります。
- すでにお使いの方は、速やかにアプリを更新していただくようお願いいたします。
- 個人の方は、無料で “SpeechCanvas” をダウンロードしてご利用いただくことができます。
“SpeechCanvas”の主な機能と特長
1. 音声と筆談で会話がスムーズ!
健聴者は音声で(端末のマイクに向かって話し)、聴覚障害者は筆談で(端末の画面に手書き又はキーボードで文字を書いて)、音声と筆談の両方で円滑なコミュニケーションが取れます。
2. 指で簡単に修正が可能!
音声認識された文字が間違っていても、指でなぞるだけで、簡単に修正ができます。修正は、音声でもキーボード入力でもOKです。
3. 話した言葉がふりがな付きで文字になる!(ふりがな表示機能)
*Android版にも追加!
話した内容が次々と文字に変換されます。ふりがな付きで文字が表示されるので、漢字が苦手な方とのコミュニケーションも安心です。
4. よく使うフレーズや写真を登録できる!(お気に入り機能)
*Android版にも追加!
頻繁に使うフレーズ・画像・写真などをお気に入りに登録しておけば、コミュニケーションを取りたい時すぐに表示できます。
5. 対話の履歴を有効活用!(履歴機能)
*Android版にも追加!
履歴の中からよく使うフレーズを選んでお気に入りに登録したり、履歴のテキストデータをメールで送信したりすることも可能です。履歴を活用すれば、コミュニケーションがさらに広がります。
6. 電波の届かない場所でも使える!
サーバに接続できない場合でも(インターネットに接続せずとも)、組み込み型の音声認識を使用して、話した音声を文字に変換することができます。場所を問わずどこでも使えるから安心です。
*「SpeechCanvas」はNICTの登録商標です。
*「Google Play」ロゴ、「Google Play」、「Android」は、Google Inc.の商標または登録商標です。
*「Google Play」ロゴ、「Google Play」、「Android」は、Google Inc.の商標または登録商標です。
*「Apple」ロゴは、米国および他の国々で登録された Apple Inc. の商標です。「App Store」は、Apple Inc. のサービスマークです。
*「iOS」は、Cisco の米国およびその他の国における商標または登録商標です。【参考】“SpeechCanvas”に関する過去のお知らせ:
- 2014年9月30日 「聴覚障がい者への音声による情報伝達を支援するアプリ“SpeechCanvas”をAppStoreに公開」
https://www.nict.go.jp/info/topics/2014/09/140930-1.html - 2016年9月20日 「“SpeechCanvas”のAndroid版を公開しました! 聴覚障害者とのコミュニケーション支援アプリ」
https://www.nict.go.jp/info/topics/2016/09/160920-1.html
【参考】“SpeechCanvas”のダウンロード数と公開日:
- ダウンロード数:累計12,342(2017年3月31日時点)
- iOS版:2014年9月30日公開、 Android版:2016年9月20日公開
本件に関する問い合わせ先
先進的音声翻訳研究開発推進センター
E-mail:
技術移転先
株式会社フィート
http://www.feat-ltd.jp/
Tel:03-5287-7391
E-mail: