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DAEDALUSの開発に係る産学官連携に対して「産学官連携功労者表彰 総務大臣賞」を受賞

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2016年8月30日

国立研究開発法人情報通信研究機構

NICTサイバーセキュリティ研究所 サイバーセキュリティ研究室 井上大介室長は、横浜国立大学 大学院環境情報研究院/先端科学高等研究院 吉岡克成准教授および株式会社クルウィット 国峯泰裕代表取締役と共に、2016年8月26日(金)、「第14回 産学官連携功労者表彰 総務大臣賞」を受賞しました。

産学官連携功労者表彰は、企業、大学、公的研究機関等の産学官連携活動において大きな成果を収め、また、先導的な取組を行う等、産学官連携活動の推進に多大な貢献をした優れた成功事例に対して、贈られる賞です。
今回の受賞は、対サイバー攻撃アラートシステム「DAEDALUS(ダイダロス)」の研究開発とその成果展開が高く評価されたものです。

DAEDALUSは、NICTが運用する日本最大のサイバー攻撃観測網を活用して開発されたアラートシステムであり、横浜国立大学が開発したマルウェア(不正プログラム)の分析・特定アルゴリズム「tkiwa」(トキワ)を組み込むことで高精度化を実現し、NICTから技術移転を受けたクルウィットにより「SiteVisor」として商用化されています。さらに、NICTから593の地方自治体(2016年7月現在)や国内大学にアラートの無償提供を行うなど、産学官全方位に成果を展開中です。

受賞者らの研究グループは、今後も、最先端のサイバーセキュリティ研究とそのスピーディな実用化を進め、国産サイバーセキュリティ技術の創出により、日本のセキュリティ向上に貢献してまいります。

 
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表彰式の模様 左から、クルウィット 国峯代表取締役、NICT 井上室長、総務省 武田総括審議官(授与者)、横浜国立大学 吉岡准教授
表彰式の模様
左から、クルウィット 国峯代表取締役、NICT 井上室長、
総務省 武田総括審議官(授与者)、横浜国立大学 吉岡准教授


DAEDALUSのリアルタイム可視化エンジン
DAEDALUSのリアルタイム可視化エンジン

画面中央の球体がインターネットを、周囲のリングがセンサ設置組織を表す。赤や黄色の「警」のマークは、組織内のマルウェア感染ホストを指している。新規アラートの発報時には、画面左下のように「警」マークが強調表示される。