国立研究開発法人情報通信研究機構
2016年7月19日
NICTと株式会社エムティーアイとの共同研究により開発されたスマホアプリ「3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~」の2年目となる実証実験を7月19日(火)から開始します。
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昨年度の実証実験では、豪雨速報(PUSH通知)の的中率は80%と好成績でしたが、ユーザーからのアンケートには多くの要望が寄せられました。その結果を基に、今年度はアプリを大幅バージョンアップして、観測エリアの拡大、地上付近での雨の降り方の表現の改善、地図の品質改善を行いました。
エリア拡大については、大阪大学吹田キャンパスに設置されたフェーズドアレイ気象レーダ(PAWR)に加えて、NICT未来ICT研究所(神戸市西区岩岡町)に設置された神戸PAWRの観測データを使うことで、兵庫県明石市を中心とする80 km四方の地域でも3次元降雨の表示や豪雨速報(PUSH通知)を受けることができるようになりました。
実証実験(意見収集)期間は7月19日(火)~9月30日(金)ですが、10月以降もサービスは継続します。対象地域は、大阪府吹田市及び兵庫県明石市を中心とする80km×80kmの地域となります。
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バージョンアップしたスマホアプリ「3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~」
昨年のゲリラ豪雨の観測データを用いた、地上付近の雨の降り方の新しい表現(左)、
斜め上空からの視点(中央)、真上からの視点(右)による降雨の3次元表示の例
斜め上空からの視点(中央)、真上からの視点(右)による降雨の3次元表示の例
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2015年7月21日(火)にプレスリリースした、30秒ごとの3次元降雨分布をアニメーションでリアルタイム配信する無料のスマホアプリです。
本アプリは、Android4.4以上、iOS8以上の推奨となっており、インストールするには、Google Play、App Storeで 『3D雨雲ウォッチ』 で検索、又は、http://pawr.life-ranger.jp にアクセスしてください。
本アプリをご利用された後には、今後の改善のためにMENUにあるアンケートにご回答いただければ幸いです。
※Android、Google Playは、Google Inc.の商標です。
※App Storeは、Apple Inc.の商標です。
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本件に関する問い合わせ先
電磁波研究所 リモートセンシング研究室
佐藤 晋介
Tel: 042-327-6642
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