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第61回 前島密賞を受賞

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2016年3月22日

国立研究開発法人 情報通信研究機構

2016年3月18日、NICTユニバーサルコミュニケーション研究所の大竹清敬主任研究員らの研究グループが、第61回前島密賞を受賞しました。

前島密賞は、逓信事業の創始者「前島密」の功績を記念し、その精神を伝承発展せしめるため、昭和30年(1955年)に設けられ、情報通信及び放送の進歩発展に著しい功績のあった方々に贈呈される賞です。

今回の受賞は、NICT ユニバーサルコミュニケーション研究所 情報分析研究室の大竹清敬主任研究員、鳥澤健太郎室長、水野淳太研究員、田仲正弘主任研究員、および後藤淳氏(システム開発当時NICTの同研究室に在籍、現 日本放送協会放送技術研究所 上級研究員)の研究グループによる「対災害SNS情報分析システムDISAANA(DISAster information ANAlyzer:ディサーナ)の研究開発」の功績が認められたものです。
本研究グループは、災害時にTwitterで発信される膨大な災害情報を分析・整理して、災害に関する多様な質問にリアルタイムで回答し、また、被害・救援状況を地図上に表示し、被災状況の俯瞰的把握や救援活動の円滑化を可能にする対災害SNS情報分析システムDISAANAを開発しました。
DISAANAは、Twitterで問題となるデマを判断するための材料として情報間の矛盾を検出する機能や、各被災情報に対して救援状況を提示する世界初の機能等、極めて高度な言語処理技術を備えています。自治体との実証実験でも高く評価され、現在ネット上で公開されています。

左から、鳥澤健太郎、後藤淳、大竹清敬、水野淳太、田仲正弘(敬称略)
左から、鳥澤健太郎、後藤淳、大竹清敬、水野淳太、田仲正弘(敬称略)