平成28年度委託研究公募に関する事前のご案内

2015年12月14日

国立研究開発法人情報通信研究機構

NICTは、平成28年度から実施する下記の委託研究8課題の公募を予定していますのでお知らせします。詳細は、公募開始後、ホームページに掲載される応募要領等をご覧下さい。

記

1. 公募予定の研究開発課題

（1）高い環境耐性を有するキャリアコンバータ技術の研究開発

モバイルトラフィックを効率的に収容する技術として、広い光周波数帯域で動作する光・超高周波相互変換及び光・光周波数変換に対応したキャリア変換技術の開発を行う。
研究期間：平成28～32年度（5年間）

（2）衛星搭載光通信用デバイスの国産化及び信頼性確保に関する研究開発

宇宙通信において、低軌道衛星に対して40Gbps級、静止衛星に対して10Gbps級の世界初の伝送速度を実現する超高速光通信デバイスの研究開発を行う。また、光通信用デバイスに関する宇宙環境耐性・信頼性を確保するプロセス確立の研究を世界に先駆けて実施する。
研究期間：平成28～30年度（3年間）

（3）脳機能補完による高齢者・障がい者の機能回復支援技術の研究開発

高度な脳活動計測技術とロボットを使ったリハビリテーション技術を融合させ、高齢者・障がい者の（1）身体機能回復支援技術の研究開発、（2）認知・感覚運動機能の維持/回復を目的とした機能回復支援システムの研究開発を行う。
研究期間：平成28～32年度（5年間）

（4）空間多重フォトニックノード基盤技術の研究開発

既存光通信インフラにおいて100倍以上の10Pbps級ノードスループット向上を実現する大容量空間多重光ルーティングノードシステム基盤技術の研究開発を行う。
研究期間：平成28～32年度（5年間）

（5）光トランスポートネットワークにおける用途・性能に適応した通信処理合成技術の研究開発

光トランスポートネットワークに、パケット処理、交換、マネジメントが必要なトランスポート技術を同じ設備に組込む際、エッジサービスの需要に応じてトランスポートの通信方式（用途）や性能を任意に変更できる技術、すなわち、設備共用性と伸縮自在性を有する光スイッチトランスポートノード構成技術を開発する。
研究期間：平成28～31年度（4年間）

（6）Web媒介型攻撃対策技術の実用化に向けた研究開発

サイバー攻撃の観測を、Windows OSのみならず、Mac OSや、モバイル端末、IoT機器等も対象とし、Webを媒体とした新たなサイバー攻撃への抜本的な対策に資する観測・分析・対策技術を確立する。
研究期間：平成28～32年度（5年間）

（7）未来を創る新たなネットワーク基盤技術に関する研究開発

2020年以降の未来を創るために求められるネットワーク像の展望に挑む研究開発を行う。ネットワークの要件ならびにアプリケーション例を提示した上で、実現に必要となるネットワーク基盤技術の開発・検証・実証を行う。
研究期間：平成28～32年度（5年間）

（8）地域・社会課題解決のための異分野ソーシャル・ビッグデータの横断的利活用による近未来予測技術に関する研究開発

委託研究「ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術」（実施中）を拡充するため、センサー等から得られるデータと自らが保有するデータの連携等、異分野ソーシャル・ビッグデータの横断的な利活用を通じた統合・分析に基づく近未来予測技術に関し、地域・社会課題の解決に向けて実用化が期待できる研究開発を行う。
研究期間：平成28～30年度（3年間）

2. 公募の時期と公募説明会