平成26年6月17日に第9回AAMT長尾賞の表彰式が行われ、NICTユニバーサルコミュニケーション研究所 多言語翻訳研究室の内山将夫 主任研究員と隅田英一郎 室長が受賞しました。
AAMTは、長尾眞 元NICT理事長が機械翻訳システムの健全な発展と社会における適切な普及を目的として創設したアジア太平洋機械翻訳協会(Asia-Pacific Association for Machine Translation)の略称です。
AAMT長尾賞の趣旨は、機械翻訳システムの実用化のための研究開発に貢献した個人あるいはグループを表彰することです。いわゆる学会の論文賞や発表賞といった学術賞ではなく、例えば、高性能の機械翻訳システムを商品化した、機械翻訳システムを使った新しいサービスを開始した、といった貢献を対象としています。
今回の受賞は、内山将夫 主任研究員と隅田英一郎 室長が行ってきた「特許やマニュアルなど長文を正確に翻訳するために必要となる新技術に基づく語順変換と訳語選択との独立実行による統計翻訳技術の研究、並びに同技術に基づく高性能機械翻訳システムの技術移転先の複数企業による実用化」の功績が顕著であると評価されたものです。